6月に劇場で見た映画は12本。その中で外国映画はなんと3本のみ。そかも、そのうち1本は『ゴジラ キングオブモンスターズ』なのだから、実質は2本という少なさ。しかも、その貴重な2本に関してはなぜか、感想をここに書いていない。ほかの10本はちゃんと書いているにも関わらず。なぜ、そんなことになったのか、よくわからない。で、その2本がつまらなかったから、というのならまだわからないでもないけど、2本とも極上 . . . 本文を読む
今回のプロトテアトルは暗闇での見えない相手との会話劇。廃墟同然のビル、そこの警備員、そこの探検に来た男女、そこに死にに来た人々。地震が起きて生き埋めになった彼らのサバイバルが描かれるのだけど、なぜだか彼らはのんびりしている。極限状況のはずなのに、きっと救出されるとでも信じているかのように。危機感が感じられないのだが、そこが反対にリアルな気がする。暢気そうにサバイバルって、ふつうならあり得ない。でも . . . 本文を読む
前作『サンクコストは墓場に立つ』も面白かったけど、今回もまた、なんでもないお話なのに、笑える。あるあるのお話が展開していく。そこにはなんの驚きもない。京都の大学、フォークソング部の合宿、部員は9人。男女半々。いや、女子のほうが少し多い。いやいや、3対6だから男子少ない。カップルがいくつか、できている。二股もある。部内恋愛禁止というわけではないだろうけど、人間関係もあり、カミングアウトは難しい。
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こういう芝居を見るとなんだか安心する。これは別役実の戯曲なのだが、浦部さんのオリジナルだと言われても納得するくらいに自家薬籠中のものとしている。自身のアトリエで余裕をもって作られた作品はちゃんと浪花グランドロマンのテイストを体現しており、円熟の極致に到る。小さな芝居でいいし、だからこそ、繊細に見せることができる。主人公の2人(というか、2人芝居だ)がこの空間で向き合い、無理がない。
冒頭は思い野 . . . 本文を読む