
なんとも重い話で、主人公の行動がもどかしいし、変態的で、つき合い切れない。でも、ファーストシーンからずっと凄い緊張感で、スクリーンから(まぁ、DVDなんでブラウン管だが)目が離せない。ストーリーの語り方も、普通ではなく、細切れで、描かれる時間もバラバラで、なかなかこれが何の話なのか、それすらもわからなくなっている。たぶんわざとこういう構成を取っているのだろう。だが、それがこの映画のスタンスとなっており、悪くはない。
主人公は、魚釣りに行った時、女がレイプされている現場に遭遇する。なのに恐怖から、現場で見ているだけで、彼女を助けることも出来ない。その上、間違って犯人にされてしまう。踏んだり蹴ったりだ。服役して、出所し、今では病院で雑役夫をしている。その病院で看護師として働いているのが、あのレイプされた女性アンナである。彼は彼女に恋心を抱き、その気持ちを伝えられないまま、悶々とした日々を過ごしている。やがて、夜中に彼女の部屋に忍び込む。睡眠薬で寝むさせるし。もうなんともむちゃくちゃな話だ。そんな男の4日間のお話。4日連続で忍び込み、最後は当然のこととして、捕まる。
一体何が描きたかったのだ、この映画は、と思う。まるで掴み所がない。究極の片想い恋愛映画なのだ、と言われたなら信じるかもしれない。だが、それってなぁ、とも思う。変態だし。犯罪だし。
それにしても、このへんてこな映画は圧倒的な迫力で観客である僕たちに迫ってくる。しかも、ただの変態的な猟奇映画ではなく、なんだか文芸映画の趣だ。よくわからない。でも、凄い。監督はポーランドの巨匠イェジー・スコリモフスキーという人らしい。デビッド・リンチやクロネンバーグがリスぺクトする、なんて確かパッケージに書いてあったし、去年のキネ旬のベストテンにも入っていたので、名作かもしれない。だけど、やっぱり、かなり変態だと思う。これは普通じゃない。ほんのちょっとパトリス・ル・コントの『仕立て屋の恋』の似ている。
主人公は、魚釣りに行った時、女がレイプされている現場に遭遇する。なのに恐怖から、現場で見ているだけで、彼女を助けることも出来ない。その上、間違って犯人にされてしまう。踏んだり蹴ったりだ。服役して、出所し、今では病院で雑役夫をしている。その病院で看護師として働いているのが、あのレイプされた女性アンナである。彼は彼女に恋心を抱き、その気持ちを伝えられないまま、悶々とした日々を過ごしている。やがて、夜中に彼女の部屋に忍び込む。睡眠薬で寝むさせるし。もうなんともむちゃくちゃな話だ。そんな男の4日間のお話。4日連続で忍び込み、最後は当然のこととして、捕まる。
一体何が描きたかったのだ、この映画は、と思う。まるで掴み所がない。究極の片想い恋愛映画なのだ、と言われたなら信じるかもしれない。だが、それってなぁ、とも思う。変態だし。犯罪だし。
それにしても、このへんてこな映画は圧倒的な迫力で観客である僕たちに迫ってくる。しかも、ただの変態的な猟奇映画ではなく、なんだか文芸映画の趣だ。よくわからない。でも、凄い。監督はポーランドの巨匠イェジー・スコリモフスキーという人らしい。デビッド・リンチやクロネンバーグがリスぺクトする、なんて確かパッケージに書いてあったし、去年のキネ旬のベストテンにも入っていたので、名作かもしれない。だけど、やっぱり、かなり変態だと思う。これは普通じゃない。ほんのちょっとパトリス・ル・コントの『仕立て屋の恋』の似ている。