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映画・演劇のレビュー

『呪呪呪 死者をあやつるもの』

2024-04-18 17:38:45 | 映画

『新感染 ファイナル・エクスプレス』と『寄生獣』の間に撮ったヨン・サンホ監督作品。先日『寄生獣』を見たばかりだったので、この間に彼がどんなものを撮ったのか少し気になって見始めたのだが時間のムダだった。これは23年2月に日本でも劇場公開されているようだが、あまりにダメダメで眩暈がした。

斬新なアクション・ゾンビ映画を期待したのだが、話はたるいし、アクションも退屈。見どころはゼロ。退屈すぎて時計ばかりを見ていた。止めてもよかったのだが、せっかく時間を使い見始めてのだから、最後まで付き合おうと思い、貴重な1時間49分をこの一作に注いだ。昨日の『NO.10』といいこれもまたとんでもないトホホ映画だ。

全力疾走してくるゾンビ集団って、何なんだ? 怖くないし、バカバカしい。ヒロインもなんだかよくわからない存在(霊界ジャーナリスト?)で活躍しない。「殺した人たちに謝れ!」なんていう要求で、社長は最後にごめんと謝るけど、誠意を感じさせない、とかいちゃもんをつけられる。何が何だか。

製薬会社は新薬実験のために100人以上の死者を出しているのに、うらむやにしていたとかいう設定自体もなんだかなぁ、である。ジジイ社長を裏で操る娘とかいう設定もめちゃくちゃ。さらには終盤になって(今頃になって!)霊能力者のヒロインの妹が登場してゾンビたちを倒していくという展開。唖然。『新感染』や『寄生獣』はスピード感があって悪くはないと思ったが、これはまるでダメ。ヨン・サンホの汚点。


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