習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ホステル』

2007-12-01 09:53:10 | 映画
 『エクスクロス』で呆れたので、ちょっと真面目にホラー、と思ってレンタルしてきた。三池崇史も褒めてるし(出演までしてる)、タランティーノがプロデュースしてるから、一度見てみたいと思っていた。

 噂に違わぬ凄まじさで、笑うやら、痛いやらで、なかなか楽しめた。しかし、もうこういう映画は底が尽きた感じがする。『ソウ』の時もこのくらいの仕掛けで大騒ぎするか、と思ったが、今回なんて、もうどんな手を使っても過去に見たものの再生産でしかないな、と思わせる出来だ。ストーリーの仕掛けの妙しかないのだが、それとて出尽くした間がある。

 三池崇史が『オーディション』を作って、そこが限界点だったのだ、と今では思える。70年代の『悪魔のいけにえ』『エクソシスト』、80年代の『死霊のはらわた』、90年代の『リング』『呪怨』。それらエポックを超えるものはもう出ないのだろうか。

 この『ホステル』の安っぽさとルーマニアの町の風景はいい。後半の『13ザメッティー』ばりの殺人ショーという組み合わせも悪くない。そこそこ納得のいく仕上がりのB級映画で、93分は退屈はしない。でも、貴重な時間をこれに使うのもどうだか、と思ったが。監督はイーライ・ロス。

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