2010年の作品なのだが、今までは見たくても、簡単には見られない幻の映画だった。劇場公開時に見逃したからだ。DVDにはしない、という製作者側の意向で、これまで劇場でしか、見ることが叶わない映画だった。
4時間38分の大作である。公開時は単館で上映回数も少なく、上映時間の問題で見逃してしまったのだが、後悔することになる。DVDにならないからだ。だが、この度ようやく解禁され、12月DVD . . . 本文を読む
このタイトルには全く意味がない。なんでこんなアホなタイトルをつけたのだろうか。もう少しは考えてつけて欲しい。『リバイバル』なんてまるで意味不明だし、「妻は2度殺される」は説明だけ。安物のTVドラマじゃないんだから、もっと真面目に邦題をつけて欲しい。原題は『テレフォン』と至ってシンプル。まぁ、こっちも単純すぎてつまらないけど。
内容の方も、もうこの手のパターンは飽きたよ、って感じ。電話 . . . 本文を読む
先週の『四谷怪談』の続編となる。今回も、同じキャストで男女版、さらにはミックス版の3ヴァージョンで上演されるのだが、芝居自体の感触、そのタッチはまるで違う。全く別の作品を見ているような感じだ。(もちろん、2作品は別作品なのだからそれでいいのだけど)
笠井さんは故意に、まるでルックスの違う作品に仕上げたのだろう。結果的に両作品はコインの表と裏のような関係になる。相変わらず彼は変幻自在だ . . . 本文を読む
あまりに説明的すぎて、くどい。偶然だが、同じウイング・フィールドでこの芝居の翌週に上演されるくじら企画『サヨナフ』も死者が部屋にやってくる話だ。死者たちの描き方の差を確かめて欲しい。彼らがそこに居ることの意味。ひとりひとりの存在感。それが大事なことなのだが、この芝居ではそこがお座なりになっている気がする。もったいない。
30歳になっても引きこもるしかない男の悲哀が描かれる。彼には死 . . . 本文を読む
三浦しをん原作の映画化だ。今年は同じタイトルの映画が2本並んだ。偶然僕は同じ日にその2本を見ている。河瀬直美の『光』がDVDになったので、この映画を見た後、帰りに借りてきて今日見たからだ。とてもいい映画だったけど、まずは、こちらから。
というか、このなんともワイルドな映画をどう受け止めたならいいのか、困惑している。何をどう書けばいいんだろうか。見終えて瞬間、頭を抱えた。何がしたいのか . . . 本文を読む
本来なら90分くらいの軽いプログラム・ピクチャーなのだが、今の時代にプログラム・ピクチャーなんて存在しないから、2時間の映画になる。そのせいで、テンポが悪くトロい。軽やかさが損なわれる。
いつものメンバー、お決まりの展開。何も考えずに、ぼぉっとしてスクリーンを見ていたらいい。見ているぶんには、何の問題もないし、楽しかったよ、で終了する。すぐに忘れていい。これは本来 . . . 本文を読む
キャサリン・ビグローの傑作映画『ハートブルー』は僕の大好きな作品だ。まだ、ブレイク前だったキアヌ・リーブスと、「パトリック・スエイジ主演のアクション映画なのだが、ただのアクションではない。タイトル通り、ハートがブルーになるようなそんな気持ちのいい作品なのだ。昔、ジェームス・キャメロンと彼女は結婚していて、ふたりはお互いに刺激を与え合いながら、素晴らしい映画を作っていた幸せな時代があ . . . 本文を読む
まるで『PとJK』と同じじゃないか、と思わせる設定。交番の巡査と女子高生のラブストーリー。でも、さすがにそこまで猿まねはしない。というより、そこが大事なところではない。これはいつものように小路幸也お得意のパターンなのだ。『東京バンドワゴン』と同じような、小さな町の小さな事件を巡る家族の物語。主人公のふたりの話ではなく、彼らを中心にしたその周囲の人たちとの関わりの中で、ある家族(育児 . . . 本文を読む
曽利文彦監督が『あしたのジョー』から6年、ようやくのことで放つ新作。この映画、実現まで、さぞかし大変だったことだろうとは、思う。それだけに、このレベルに収まってしまったのは残念でならない。どうして、こんな甘い映画になったのだろうか。
作品の舞台を海外ロケにしてしまうことでの困難は想像に難くない。だが、そんなこと、わかってやっているのだから、そこが弱点になってはなら . . . 本文を読む
東京国際映画祭で観客賞を受賞し、昨年公開されたばかりの作品なのだが、もうDVDになっている。(しかも、GEOでは、なんともう、旧作になってるし)88分という短さ。イタリア映画らしいテンポと、ノンシャランとしたタッチがいい。
優れた外科医だけど、とても傲慢でサイテーな父親で、でも(それなのに)、みんなから愛されている男が主人公。彼が、いきなり神父になるとい言い出した息子を諦めさせる . . . 本文を読む
昨年初演した作品をもう再演してさらにパワーアップさせる、ってエイチエムピー・シアターカンパニーの得意技になりつつある。しかも、再演が実に面白いから、もう一度見たくなる。今回は前回同様の男女版にさらにはミックス版まで三種類。しかも、この『四谷怪談 雲ノ向コウニ見タ夢』とセットで翌週には『盟三五大切』も同じパターンで上演される。2週連続上演というのも大胆だ。
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なんとこれは『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』と直結する正統的な続編だったのだ! なんとなくそうなのだとは、わかっていたけど、ここまでちゃんと繋がった話だとは思いもしなかった。そりゃあ、ザック・スナイダーが連投するはずだ。
前作でスーパーマンを失ってしまった世界は、新たなるヒーローを求める。バットマンがスカウトして4人のヒーローが集 . . . 本文を読む