このタイトルには全く意味がない。なんでこんなアホなタイトルをつけたのだろうか。もう少しは考えてつけて欲しい。『リバイバル』なんてまるで意味不明だし、「妻は2度殺される」は説明だけ。安物のTVドラマじゃないんだから、もっと真面目に邦題をつけて欲しい。原題は『テレフォン』と至ってシンプル。まぁ、こっちも単純すぎてつまらないけど。
内容の方も、もうこの手のパターンは飽きたよ、って感じ。電話を通して1年前と繋がった夫と妻のふたりが、なんとかして、彼女の死を回避しようとする話。同じようなパターンの作品は山盛りあるから、新鮮味ゼロ。2転3転していくストーリーにも、もう驚かない。
ラストのハッピーエンドは、まぁいいけど、あれをするのなら、そこまでのところで、もう少しこの壊れかけていた夫婦が、絆を回復させていくドラマが欲しい。唐突な展開は嘘くさく、いろんな面で作りの甘さから、突っ込みどころ満載。要するに新規の展開よりオーソドックスな関係性のほうをもっと緻密に描くべきなのだ。夫婦のこともそうだし、終盤になって警察が忘れられてしまうのも、安易。詰めの甘さが徒になる。だけど、この映画自体は韓国で大ヒットしたみたいで、韓国人はこの手のタイムパラドックスが大好きなのだな、と教えられる。