今年も山崎貴監督が東宝のお正月映画を牽引する。昨年の『海賊と呼ばれた男』は原作のスケールをそのまま再現しようとして失敗していたが、今回はスケールの小さな作品としてこのファンタジーを再現しようとして、また、失敗している。失敗続きの彼の連投を目撃して、時代のエースは大変だな、と改めて思う。期待が大きいから、ガッカリも大きい。普通の人なら、気にもとめないところが彼なら叩かれる。(それだけハードルが . . . 本文を読む
オリゴ党25周年記念企画の最後を飾るのは、なんとプロデュース公演である。演出をいつもの岩橋さんからあまのあきこにバトンタッチして、オリゴ党の代表作でもある『グラスナイフ』を再演する。しかも、キャストは劇団員ではなく外部の女性たちを中心にして構成する。劇団員の男性陣はいつもの芝居で、脇にまわる。女性陣は客演に混じる。ただし、中心となるのは若手劇団員である田中樹だ。これは女の子たちのお話。
. . . 本文を読む
テラヤマって誰だ? そんな人、知らない、という若い人たちが、演じることでテラヤマに触れる。彼の言葉の持つ力によって、自分を解放していく。テラヤマは自分たち自身だ。叫び、発するテラヤマの声が彼らにも、観客にも届く。
寺山修司の誕生から死までの47年間を彼の言葉により綴っていくのだが、これは寺山修司の伝記なんかじゃない。
テラヤマの入門書であるだけではなく、僕たち大人世代はこの作 . . . 本文を読む