「美山荘 朝食」(京都 花背大悲山)


 どんなに夕食の美味しくない宿でも二流のホテルでも朝食(バイキング)はおいしく食べられます。外泊の醍醐味といえる部分だと思います。

 ところが、「美山荘」の朝食は若干期待外れです。何故かというと朝食らしくないからです。正直な感想は「昼食のような」食事です。

 まず、梅を溶かしたお茶のようなスープにようなものが出てきます。酸っぱさが食欲を刺激します。これで朝食への期待が膨らみます。

 そして朝食が出されます。内容は、「新玉葱の煮込み」、「山菜」、「珍味と大根おろし」にご飯とお味噌汁、それに二人で取る「椎茸と青菜」、「炊き合わせ」、「漬物」です。もちろん美味しいです。しかし、昨晩の食事の後では、あまりにも普通すぎて、驚きがありません。
 なにか朝食らしいもの、例えば卵を使った料理が欲しかったですが、それでは摘草料理とはならないのでしょうか。生卵を下さいと言おうかどうか迷いましたが、ニワトリを飼っているわけもなく、野暮かなとも思い止めておきました。
 当然、ご飯と味噌汁は朝作ったのでしょうが、その他のものは仕込んでおくか、作り置き出来るものだと思います。何か今作っばかりの食べ物があればよかったと思います。

 これだけの宿だからこそ、もう少し何か出来るのではないかと思いました。ただ、これは我々の感想なので、これでよいと思われるお客さんがいても当然です。

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