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川上未映子『夏物語』
2025年02月08日 / 本
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川上未映子の「夏物語」を再読です。前回が2023年9月だったのでかなり早い2回目です。
通勤時間など暇つぶしは小説、物語にどっぷりと浸かっていたいのですが、最近は桐野夏生、川上未映子それに村上春樹の短編くらいしか読みたい作家がいない。夢中になれるものを心が欲するのですが読むものがなくて困っています。川上未映子のエッセイ集、短編集も読んで、そして夏物語です。前回は文庫本でしたが、今回はkindleで電子ブックです。
再読なので大きな流れは何となく覚えているのですが、各シーン、会話のディテールは忘れているので初読のように楽しめます。再読しても途中で飽きてしまう本は物語の決定的なシーンがあり、その記憶が残っていて、それに向かっているのが分かるので興味が持続しなくなるのですが、おそらくそれがないのも最後まで読み切れる理由の一つなんだと思います。
沢木耕太郎の深夜特急を6回楽しめたのも、トルストイのアンナカレーニナはダメで戦争と平和はいけたのは先のワクワク感を持ちながら読めたからかなぁなど考えました。
少し普通ではない人達。どの家族もおかしくも深刻な問題を抱えて生きている。読んでいていろんな感情が溢れてきます。
どうしてこんなに面白いのか言葉で説明するのは難しいけれど、世界40ヵ国以上で刊行されているのも納得の川上未映子の傑作です。
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