このさるすべりの木は 父が三十年くらい前に 庭に植えたもので、
その頃からすでに 見上げるくらいの大きな木だったものですから、
あれからずっと 我が家の 夏のシンボルツリーとなっています。
毎年 八月のお盆のころ その暑さを忘れさせてくれるほど
天に向かって 咲き誇り・・・、咲き揺れる 可愛らしい花です。
出かけるときに 「行って来ま~す。」と あいさつをすると
鈴のような小さなお花が 枝ごとゆらんゆらんと揺れて 返事をしてくれているようです。
伸びゆく夏の力に やさしさも加わって さわやかな一日のスタートになります。
少し涼しくなった夕暮れ時に 写真を撮ってみました。
もう一本 繊細な枝ぶりの 白い花をつけた さるすべりの木もあります。
ピンクの木の隣で やや印象がうすいのですが さわやかな気を発しており いい感じです。
毎年 今年は咲くのかな・・と気にかけていましたが、
天にむかって伸びゆく姿は 凛としていて すてきです。
そのまぶしい白は 見る人の心を透きとおらせてくれるようです。
冬になって落葉すると 木登りしたくなるような枝ぶりが出現します。
毎年 夏になると思います、
このピンクのさるすべりの木は みんなに愛されているのだな~と・・。
華やかに おおらかに 四方にひろがる光のように いつも歌っているようです。
きっと 道行く人々にも 心をむけていただいていることでしょう。
天真爛漫で 可愛くて 太陽となかよしで 大地としっかりつながっていて、本当に魅力的。
花の妖精たちも そうささやいています。