豪雨で高速道路も速度規制され、そうでなくとも
雷と雨、両方に見舞われながら走るのは正直シンドイ。
というわけでしかたなく森へ帰るのが一日遅くなった。
東京の風景などアップしても、おもしろくもないぜ、と
いう声が聞こえてきそうだったが、どこにいてもうさこ、
どこにいてもくんくん親分ではある。
家までの道は水浸し、道路といっても舗装されていない山道
みたいなものだから雨量が多いと即、川となる。
チョロチョロと昨夜の雨が染み出して流れている。
先週敷いたばかりの砂利にくぼみができ、もうガタガタ道に
戻ってしまった。砂利代、嵩むばかりなり。
だからといってアスファルトで舗装すると、水の逃げ場がない。
排水路をつけた道を山の中に無理して作り(林道事業等)
水脈が変わり、土砂崩れの原因になったりするから
ここはこのままでいい。
毎年、せっせと砂利を敷き、ねずみ師が重機で均します。
うさこは車の運転が、少しづつ上達します。
訪れる人は、いまどきこんなところに住むのかという
感動(呆れるのも度を越すと感動となる)できます。
ともあれ、あー、戻った、戻ったと、親分がくんくんしながら
走りまわり、うさこは静けさのなかで、耳を澄ましている。
東京の空に渦巻いているのは、憎しみや嫉妬や裏切り。
それらがざわざわと混じり合い、欲望を希望と混同し
あるいは言い換え、悲しみは遠のき、凝縮された思いが
暴れている。
それらは重く層をなし連なり、皮膚近くまで押し寄せて
くるので息苦しい。
怒りの籠った声、刺を含んだ意地悪な声、偽りに慣れた声が、
空中に飛散している街なか。
そんなものに慣れなければ暮らしはできないか。
耐えた先にあるものはなんだろうか。
この場所へ逃れきたことを確かめるよう、しばし耳を澄ます。
静寂を聴く。
なんにもない、混じりけのない、人の気配のない静けさ。
帰ったぞー(嬉しい、ほんとに)、静寂を壊すのは我らか。
いや融けいってしまうだけである、小さくひそやかな存在として
力を蓄えるのである。
雷と雨、両方に見舞われながら走るのは正直シンドイ。
というわけでしかたなく森へ帰るのが一日遅くなった。
東京の風景などアップしても、おもしろくもないぜ、と
いう声が聞こえてきそうだったが、どこにいてもうさこ、
どこにいてもくんくん親分ではある。
家までの道は水浸し、道路といっても舗装されていない山道
みたいなものだから雨量が多いと即、川となる。
チョロチョロと昨夜の雨が染み出して流れている。
先週敷いたばかりの砂利にくぼみができ、もうガタガタ道に
戻ってしまった。砂利代、嵩むばかりなり。
だからといってアスファルトで舗装すると、水の逃げ場がない。
排水路をつけた道を山の中に無理して作り(林道事業等)
水脈が変わり、土砂崩れの原因になったりするから
ここはこのままでいい。
毎年、せっせと砂利を敷き、ねずみ師が重機で均します。
うさこは車の運転が、少しづつ上達します。
訪れる人は、いまどきこんなところに住むのかという
感動(呆れるのも度を越すと感動となる)できます。
ともあれ、あー、戻った、戻ったと、親分がくんくんしながら
走りまわり、うさこは静けさのなかで、耳を澄ましている。
東京の空に渦巻いているのは、憎しみや嫉妬や裏切り。
それらがざわざわと混じり合い、欲望を希望と混同し
あるいは言い換え、悲しみは遠のき、凝縮された思いが
暴れている。
それらは重く層をなし連なり、皮膚近くまで押し寄せて
くるので息苦しい。
怒りの籠った声、刺を含んだ意地悪な声、偽りに慣れた声が、
空中に飛散している街なか。
そんなものに慣れなければ暮らしはできないか。
耐えた先にあるものはなんだろうか。
この場所へ逃れきたことを確かめるよう、しばし耳を澄ます。
静寂を聴く。
なんにもない、混じりけのない、人の気配のない静けさ。
帰ったぞー(嬉しい、ほんとに)、静寂を壊すのは我らか。
いや融けいってしまうだけである、小さくひそやかな存在として
力を蓄えるのである。