桜の葉が色づいて散り始め
雨が続いたまま、夏が終わるのだろうか。
季節の狭間に目を凝らして
去り行くものと、来るものとが行き交う瞬間を
とらえたい。
ねずみ師みたいに、「あ、そろそろね」
とか言って、風を読んでみたいものだ。
裏庭に生えているニシキギが紅く色づき、
笹の緑に映えている。
後ろの山百合の橙色が差し色で。
混ざり合って規則正しくないような、正しいような
自然の色は、人社会の杓子定規、でも矛盾だらけという
あってなしの法則と異なり、曲線を描きひも状に羅列されて
美を創っている。
今年の紅葉は、あまり期待しないほうがよさそうな予感。
でもあるがままを、そうかと眺め、秋を愛でます、たぶん。