想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

怖い話、GMO

2008-12-10 23:25:47 | 
  ジュラシック・パーク
    (マイクル・クライトン著/酒井昭伸訳)
   「原爆からわずか10年後、人類は遺伝子操作という
    新しい力を手にした。…この力をどうしたものだ
    ろう?それはまさに科学には答えられない問いかけ
    なのだ」

  映画ジュラシック・パークは観ていない。テレビでも
  なんどか放映されているが、パスしてきた。
  原作も読んでみたいと思いつつ、まだ読んでいない。
  読書中の数冊のなかに遺伝子組換作物(GMO)をテーマに
  したものがあって、色々考え中だったところへ、この新聞記事。
  12/3の朝日新聞文化欄のコラムはM・クライトン氏への追悼だった。
  「自然への畏敬 最後まで」詳細に興味のある方は新聞をご覧下さい。

  惜しい方は早々に立ち去る、世の常だなあ。魂をこめた著作を遺して。

  ところで、ある会合でムンバイの事件はイスラムとヒンズーの宗教戦争と
  述べた学者がいた。某有名国利津大センセなんだが、学生が気の毒なり。
  あまりにアホすぎな話を続けるのと退屈なのとで、我慢できずに中座した。
  その帰り、ストーン女史と代々木公園で憂さを晴らしたわけでありました。

  そのアホすぎると思った発言を列挙しますと、
  「インドのヒンズー儀式は現在は観光客の見せ物、モスクもヒンズー寺院も
  観光の目玉となっている。このように宗教と観光が結びつくのはいいんじゃ
  ないかと思う。実際にインド政府はチラシなんかつくってツアー客を案内
  してます。今は迷信的な信仰はないのでもっぱら観光になってます。
  ヒンズーの儀式は暴力的、だいたい宗教と暴力は結びつくのです」
  ネットで得たという写真を使用したレジメを読みながらの話でした。

  その中には、ムンバイ同時多発テロで炎を吹きだすタージ・マハールホテル
  の画像コピーもありました。
  
  俄かに注目されたムンバイ、インド。
  そのインドの農民は自国産の米籾をつかった米作りができません。
  米国籍の食糧会社が作物種子のDNA所有権を独占したからです。
  インドから始まって今ではアフリカでも、オーストラリアでも
  肥沃な大陸の農地は一握りの資本家の手にあり、植民地時代の復活
  みたいな様相です。
  でも、情報化社会のはずなのにあまり知られていないのはなぜ?
  高度に発達した資本主義社会では、情報を牛耳っているのもまた資本家
  だからでしょうね。

  遺伝子組換えとうもろこしは害虫に強く、農薬散布を減らすことが
  できてよいという話がありました。
  たしかに害虫がつかないのでよく実がつきましたが、その農地周辺には
  ミツバチも来なくなり、花が咲いて受粉して実をつける作物、たとえば
  ブルーベリーなどを作る農家は被害甚大でした。
  カナダ、北米産のブルーベリーは日本へ大量に輸入されています。
  純粋な食べ物は地球上から、どんどん姿を消していくようです。

  そのうち家庭菜園用の苗を買ったら、種がぜんぜんとれない野菜だった
  なんてことになるかもしれません。

  消費者も農業について考え知ろうとする機会が必要な時代になりました。

  

コメント
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