想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

愛のかたち

2008-12-12 10:41:21 | Weblog
  遠赤外線入りという分厚い靴下に、防寒用ズボン。
  その上にさらに毛皮一枚です。
  ばっちし、防寒冬支度です。

  でも上に乗った毛皮は移動タイプ、約40キロほどです。
  重みもまた、ぬくもりです。

  逆に、毛皮を下にして暖を取るというのも、時々やります。
  毛皮はぜーぜーと荒い息をして耐えます。
  甘えん坊は、どっちなのか疑惑については灰色の決着です。

  このところ、ねずみ師は師走なので忙しいのです。
  走ってはいない、いつものように座して、ですが来客多し。
  だらだらだら、うさこは寒さにめっぽう弱いのに冬が好きなので
  親分に甘えてひっつき虫になります。

  日本の師走の風習に、お世話になった方への一年のご挨拶という
  のがありますね。
日頃、疎遠にしていたことを埋め合わせるための訪問でもあり、
  歳暮を贈るのもその一つですが、宅急便で送ってしまうのが普通
  になったこのごろ、その意味が薄れてしまってきたのかもしれません。

  うさこは子どもの頃、歳暮を持ってよそのお宅を訪問した記憶が
  あります。姉たちはわたしより大きくなっていたので、お使いで
  届けにいかされていました。
  風呂敷がほどかれて歳暮の品が取り出され、差し出される光景を
  鮮明に思い出せます。父のかたわらで、小さなわたしがそれを
  見ていたのですが、いま思い出すときは、なぜか小さなわたしも
  いっしょに見えるのです。

  父にはそばにいた短いあいだに一生分のことを教わったのだと
  思います。
  父へ、歳暮を届けられなかったけれども‥。

  お世話になった方を思い出す師走、品物は気持ちなので、何をと
  こだわらず、せめてご挨拶をして年の締めくくりをして、年越し
  をすることができれば幸せなことだと思います。
 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする