想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

海へ、猫を見に

2009-05-05 07:43:05 | Weblog
逗子の秋谷というところまで、makudecoさんの写真展を見にでかけた。
犬は親分を毎日見ているのでじゅうぶんであるが、猫に憧れている。
猫は魔性をもってうさこをひきつけてやまないのである。
シマコとそして、このmakudecoさんの写真のせいである。
他にもいろいろな猫写真を見るには見るが、流行のはっちゃんとかも
知ってはいるが、わたしは圧倒的にmakudecoさんの撮る猫にしびれている。
お地蔵さんのような顔をしたトラ猫のプリントを注文しカードを数枚買ってきた。
額装して壁に飾って日々眺めたい。



こんなんばっかりで飽きたというわけではない。
浮気ということでもない、けっして。
でも想像力を喚起する猫たちの魅力もたまらない。
いい味出しているんである。
生きている、その魅力だ。



海辺を歩いた。
久しぶりのことだが、おちついたもんだ。
なぜなら、ここまでくるバスの窓からキラキラ光る海を眺めてすでに
興奮したあとだからだ。
スニーカーに砂が入ってくるので、浜辺を歩く実感でさらに
満たされる。
脱いでいいように短めのソックスを履いてきたが、大人のふりして
脱がなかった。

釣り竿を海へ投げ入れている男の人がいて、その竿を連れらしい女性に
手渡していた。後ろへさがった男の人へ近づいて
「何か釣れますか」とたずねた。
男は首を横に振りながら人差し指を一本顔の前で立てた。
ああ、そういうことね。
直立不動で海へ向かい竿をもっている女の背中を見やりながら
可笑しかった。笑うと男はまたシーっと指を立てた。
女の人の顔は見えなかったが、海へ向かってニッと笑っていたりして‥‥。

そろそろと遠慮しながら人々が波に戯れている。
喧騒の季節がもうすぐ、みんな待ちきれない様子だ。
でも、待っている今がいちばんいい頃かもしれないなあ。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする