★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

半日花のキバナムギナデシコ

2021-07-14 07:15:06 | 季節の花

昨年、初めて出会ったテニスボール大の種毛球を付ける
不思議な花・キバナムギナデシコ。
(別名バラモンギク(婆羅門菊)・キク科バラモンジン属)
今年はどうしているでしょう?



昨年と同じ場所に行ってみると多くの蕾が見られるのですが・・・
(花が終わって種を包んでいる様な蕾ばかり。)↑の写真
何度行っても、花が咲いている様子が見られません。
早朝出かけて、やっと花が咲いている様子を見る事が出来ました。



キバナムギナデシコは、朝顔やツユクサと同じで
日の出と共に開花する半日花であることを知りました。
頃合いを見計らって、朝出かけて見ると(午前7時半頃
黄色い花弁が蕾を割って花弁が少しずつ見え始め
観察していると、30分位で全開しました。

花の蕾状態

開花し始めた状態。


少しずつ開花が進んでいる。



婆羅門菊はヨーロッパの地中海沿岸から西部が原産の植物で
日本には食用に輸入された植物だそうです。
花びらが紫色の種類も在り、(パープルサルシアイ・別名西洋黒ゴボウ
太い根や茎が食用になるとの事。





傍には種毛の蕾がほどけている茎も在ります。
どの位の時間をかけて大きな種毛球に育っていくのか・・・
身近で観察出来ない場所なので判りません。
数日後、出かけて見ると、テニスボール大の種毛球が沢山出来て居ました。






近付いてみると種毛が飛び始めています。




沢山の種毛が風に乗ってドンドン増えて行けば
タンポポの様にあちらこちらで花が見られるかもしれません。
只、キバナムギナデシコは草丈が40~50cmありますから
増え過ぎると少し厄介かもしれません。



犬も歩けば・・・

2021-07-07 17:32:15 | 季節の花


現在、市中の大部分は下水道が完備しており、
昔ながらの「どぶ状の水路」は殆ど見られなくなりましたが
たまたま私有地の細い水路に、
人の背の高さ程もある植物にピンクの花が咲いていました。

    

何の花が咲いているのか・・・ 近付いてみると
アカバナを数倍大きくした(5倍程度)花です。
ネットで調べて見ると、何と絶滅危惧Ⅱ類の
オオアカバナ(アカバナ科・アカバナ属)だと判りました。








モンシロチョウが吸蜜にやって来ています。



殆ど荒地状態の場所には
初めて見るタンポポのそっくりさんが咲いています!
茎の根元がロゼット状で、葉にはタンポポの葉の様なギザギザは無く
棘もみられません。
楕円形の葉は白毛で覆われて居ます。
この花は這いコウリンタンポポ(ハイコウリンタンポポ)です。
(キク科・ヤナギタンポポ属)



 


種の様子もタンポポと全く違います。


種がすっかり飛散した様子。

人の出入りが殆ど無い場所には、ヒッソリとネジバナも見られました。

ネジバナ(ラン科)

           


ハンゲショウ(ドクダミ科)

ハンゲショウの花は半分化粧をして居る様に見えるので
ハンゲショウと呼ばれているのかと思って居ましたら
夏至から数えて11日目頃 咲く花なので、
半夏生の名に繋がっているそうですネ。(ネットより)
今年の夏至は6月21日。信州での開花は少し遅れ気味です。
また一説には1年の真ん中 (7月2日)頃に咲く花なので
半夏生と呼ばれているそうです。
もう1年の半分は過ぎてしまったと言う事ですネ・・・




 

リンゴ畑の垣根

2021-07-05 17:37:12 | 季節の花


リンゴ畑のリンゴは、今丁度ピンポン玉位の大きさに成長しています。
このリンゴ畑の垣根には、ここ数年サオトメカズラや昼顔が
我が物顔に絡んでいます。









コンフリー・ヒレハリソウ(ムラサキ科・ヒレハリソウ属)

昨年もご紹介していますが、一番凄いのは黄カラスウリの雄花です。
かなり広範囲に垣根に絡んでますが
リンゴ畑には侵入して居ないので被害は無いのでしょう。
黄カラスウリは雌雄異株で、垣根の花は雄花です。
従って実がならない。
垣根に咲き広がって居る様子は目を引きます。




開花している様子を写したいのですが・・・
黄カラスウリは夜間に咲き、午前8時頃に花を写しに行っても
殆どレース状の花弁は丸まってしまって居ます。
(雌花は午前中位は開花しています。)


早起きして行ってみると、雄花の花弁が今まさに
縮みかけ始めた様子が見られました。
しかし花弁は、あっという間に丸く変身してしまいました。
黄カラスウリの雄花の花芯部分は優しい感じです。(上段)☝


雌花は花芯が尖った爪の様で、恐ろしい印象を受けます。  (2009.7写)
リンゴ畑の垣根に黄カラスウリが鈴なりして
リンゴの鈴なりと一緒の光景が見られたら面白いな~と
例年、垣根を通る度、勝手に思いを巡らして楽しんでいます。

黄カラスウリの鈴なりの様子(松本サラダ街道にて)2008.11.7写












一重のクチナシ

2021-06-21 19:14:14 | 季節の花


今朝、窓を開けるとクチナシの香りが漂って居ます!
一重のクチナシの花が何輪か開花していました。
このクチナシの花は実が欲しくて植えたのですが・・・
(実は一重のクチナシしか出来ない)
昨年も沢山の花(30輪以上)が咲いた割には
実は1個しか出来ませんでした。



かつては八重咲きの薔薇の様な咲き方をする八重咲きのクチナシの花も
咲いていたのですが・・・
オオスカシバの幼虫に葉をすっかり食べられてしまい
気が付けば木が丸坊主になって枯れてしまいました。



それからは春に消毒して居ます。
クチナシの花は虫媒花だそうですので、昆虫が寄り付かなくなって
実もならなくなってしまったのでしょうか? 
痛し痒しです。



クレマチスは2番花がちらほら咲いています。
種類に寄るかも知れませんが、一番花より少し色が薄目です。
トレリスでは一番花の終わり花と、開花しようとする花が混在しています。


開花途中


花芯部分



花弁が散って残った花芯。



私は2回目のコロナワクチンの接種が終わりました。
接種1回目は、翌日多少筋肉痛はあったのですが
日常生活に障る程ではありませんでしたが
2回目は熱は出なかったものの、筋肉痛がかなり強くあり、
痛み止めを2度飲みました。
TVでコロナワクチン接種の後遺症について
専門家が解説して居りましたが、軽い発熱や倦怠感、筋肉痛は
身体に抗体が出来た証拠だそうですヨ。




ヤグルマギク

2021-06-14 14:17:26 | 季節の花

この時期、ヤグルマギクの花が、あちらこちらで
大群生しているのを見かけます。
この花を見ると、日本のエジプト文明研究第一人者であった
考古学者の吉村作治先生の話を思い浮かべます。
史術が事実と異なるのが残念ですが・・・
ロマンいっぱいに語られて世を賑わせた当時が懐かしいです。
3300年もの時を経て,現在も普通に見られる花、親しまれる花が
他に在るでしょうか?




ムラサキツユクサ(ツユクサ科)は,とても日本的なイメージですが
北アメリカ原産で明治の初め頃に観賞用として輸入された花なのですネ。
この花を見ると梅雨入りを連想します。
この処、少しぐずついたお天気が続いていますので
そろそろ梅雨入りかも知れません。
蕾を沢山付けているムラサキツユクサの花が群生しているのを見ると
「梅雨入り宣言は」間もなくの気がします。








ムラサキツユクサの周囲には小さな野の花々が咲いています。
花壇から飛び出してきた花もあります。

ツルマンネングサ(ベンケイソウ科・マンネングサ属)

リンドウ咲き・カンパニューラ(ヤツシロソウ)キキョウ科.ホタルブクロ属

ノコギリソウ(キク科)


虫取りナデシコ(ナデシコ科)


野ブドウ・野葡萄の花

カラスのエンドウ(マメ科)
変わり映えのしない花々ですが急ぎアップしないと季節が終わりそうです。



オモトの花

2021-06-11 19:34:05 | 季節の花

今年も庭のオモトにトウモロコシの様な,人差し指大の花穂が
何本か立ち上がって居ます。
最初は若草色で蕾状態ですが、1週間くらいしてベージュに色変わりします。

   

数日経って受粉した様です。
花粉が浮き上がって見えます。



受粉するには諸説ありますが、我が家は放置状態で
例年何株も大きな実を付けています。
この時期、厚い葉をかき分けて花穂の様子を見るのが楽しみです。




オモトの周囲にはドクダミが繁茂しています
私は目の敵に除草して居ましたが、
先日blog友さんの処で、ドクダミを投げ入れにして
飾っておいでになるのを拝見して衝撃を受けました。
私はドクダミを生花にする発想が今迄皆無だったからです。



今回、発想の転換をして
私もblog友さんを真似てガラス器にトワダアシと共に活けて見ました。
涼し気でちょっと驚きでした。
心なしか匂いが気になりません。




川辺の花達

2021-05-25 16:05:08 | 季節の花
久しぶりに川辺に出て見るとオオバンが遊泳しています。
現在は、冬鳥達はもう見られず
目に入るのはカルガモとオオバン・たまにカイツブリ位です。
水辺ではこの時期、植物が生き生きと咲いています。



黄菖蒲(アヤメ科)繁殖力が強く,川べりに次から次へと沢山咲きます。
すっかり野生化している様ですが、環境省は「要注意外来生物」
の一種として、積極的な防除を呼びかけて居るそうですネ。 

アイリス(アヤメ科)

花弁の根元に黄色い網目模様が在るのが特徴。


ジャーマンアイリス・ドイツアヤメ(アヤメ科)

ジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)と小さなウマノアシガタ(キンポウゲ科)

花弁に艶の在るウマノアシガタが所せましと繁茂しています。



八重咲きキンポウゲ・(ウマノアシガタの八重咲き)キンポウゲ科

 

野生種は草丈が50cm~70cm位ありますが
同種で草丈が20cmほどの改良種はラナンキューラス・ゴールドコインとして
鉢植えで販売されて居ます。

 
コウゾリナの花に似ているウズラバタンポポ(キク科)

ウズラバタンポポは黒い斑点のある葉 がロゼット状なので判別がしやすい。


川辺ばかりでは無く、いたるところで野生化しています。
草丈は40㎝~50㎝位。
(全体の植物の様子をネットから借用)

ムラサキツユクサ・ツユクサ科





走り梅雨?

2021-05-19 14:39:26 | 季節の花


この処、毎日ぐずついたお天気が続いていますが
関東甲信は未だ梅雨入り宣言が出ておりません。
本格的な梅雨に入る前の悪天候を「梅雨の前触れ」と言われて居ますが
梅雨の前触れのさらに数日間、
天気がぐずつく事を「走り梅雨」と言って居ます。
信州はまさに、現在、走り梅雨の状況です。

開花し始めた芍薬




ヒメウツギ・ウツギ科

白ヤマブキ・バラ科

紫蘭・ラン科

フタマタイチゲ・アネモネ・カナデンシス(キンポウゲ科)

クサノオウ・ケシ科


植物にとっては「走り梅雨」は恵みの日々でしょう。
水滴をまとった花々は皆美人です。


例年、我が家の庭でホウチャクソウが繁茂する頃が梅雨入りの目安です。
今年は、早々と群生しています。








カラタチの花が咲いたよ~♪

2021-05-04 15:26:46 | 季節の花


近くの小さな公園にカラタチ(ミカン科カラタチ属)の花が咲いて居ます
花は華奢で目立たないので、うっかりすると見落としてしまいそうです。
カラタチは『オレンジジャスミン 』とも呼ばれ、花に近付くと
微かに柑橘系の香りがします。



今年は開花に間に合いました。
カラタチは花が咲いた後で葉が展開します。
花の後ろ、若草色の葉はカラタチの新芽です。



木(枝)には無数の棘が在り、この沢山のトゲトゲを利用して
生垣に利用されて居た時代も在ったと聞いています。

                         2014.11.2写

秋に真ん丸なゴルフボールより少し小ぶりの実を付けますが
酸味の他に渋味も強く、食用には向かない様です。
カラタチの花を見ると北原白秋の句が脳裏をよぎります。


カラタチの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。

カラタチの棘は痛いよ。
靑い靑い針の棘だよ。

カラタチは畑の垣根よ。
何時も何時も通る道だよ。

カラタチも秋は実るよ。
まろいまろい金のたまだよ。

カラタチの傍で泣いたよ。
皆みんな優しかつたよ。

カラタチの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。 

島倉千代子さんの唄で『カラタチ日記』も知られて居ますネ。







湖岸のカリン並木

2021-04-28 15:13:05 | 季節の花


湖岸のカリン並木にはカリンの木とマルメロの木が植えられています。
比率にすれば利用価値の高いマルメロが9で
赤くて可愛い花が咲くカリンが1程度でしょうか?
マルメロの花は遠目には白く見えますが、近付いてみると
花弁が片側がピンクでもう一方が白色です。





以前マルメロの開花から実になる様子をスライドショーにしています。
(画面は3秒で変わります。)
花の様子や実の形も判りますので是非ご覧ください。



マルメロの開花が始まる前に湖岸の庭園で
出猩々(モミジ)の美しい新芽が見られました。
遠目、まるで赤い花が咲いて居る様に見えます。





ドウダンツツジ

     






メタセコイヤの並木が芽吹き出しました。
湖岸のメタセコイヤは、冬には強剪定されるので、
元気が余ってか、太い幹から胴吹して居る新芽も多く見られます。
真夏の鮮やかな緑のトンネルは湖岸を訪れた人々の憩いの場になります。
和名は曙杉・イチイヒノキとも呼ばれているそうです。