★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

水彩画・合掌造りの雪景色

2021-02-05 09:40:52 | 水彩画
パソコンで水彩画を描かれますミスター靖氏から

雪化粧した飛騨高山の合掌造りと、横浜・称名寺の絵を

解説付きで送って頂きましたのでご紹介します。


(モチーフは電算アートから、額縁はタカヤマ額縁からお借りして居ます。)

「合掌造り」とは、木材を梁(はり)の上に
手の平を合わせた様に山形に組み合わせて建築された、
勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居です。
こうした建物は他の地方にも見られますが、
白川では「切妻合掌造り」といわれ、
屋根の両端が本を開いて立てた様に三角形になっているのが特徴で
積雪が多く雪質が重いという白川の自然条件に
適合した構造に造られています。
建物は南北に面して建てられおり、これは白川の風向きを考慮し、
風の抵抗を最小限にすると共に、屋根に当たる日照量を調節して夏涼しく、冬は保温される様になっています。
合掌造りが日本の一般的な民家と大きく違うところは、
屋根裏(小屋内)を積極的に作業場として利用している処です。
養蚕業が村の人々を支える基盤産業でした。
屋根裏の大空間を有効活用する為、小屋内を2~4層に分け、
蚕の飼育場として使用していました。
もうひとつの特徴は又、首構造の切妻茅葺屋根と言う屋根の形態です。
日本の茅葺民家の屋根形態は入母屋造りか寄棟造りが一般的ですが、
合掌造りは茅葺でありながら切妻造りです。
この形にはやはり養蚕が大きく関わっており、
妻の開口部で風と光を取り込む事で
蚕の飼育に適した環境が作り出されています。
生活の機能が家の形となっているところに
合掌造りの美しさを感じることが出来ます。
(以上・花立靖氏調べ。)



横浜称名寺

称名寺は、金沢山(きんたくさん)称名寺。真言律宗、別格本山。
金沢(かねさわ)北条氏の菩提寺である。
称名寺の創建年は明らかでないが、
北条実時(ほうじょう さねとき)(1224~1276)が
六浦荘の居館内に阿弥陀三尊を祀った持仏堂から発展したものと言う。