きのうの午後は大阪駅前第二ビルの一室で会合があったので、少し早い目に現地に赴き、地下街にある中古レコード店で時間潰しをしていました。そして、名曲堂で面白いレコードを見つけました。題して「アルゲリッチとアッカルドの初共演」。1973年11月のナポリ国際音楽祭ライヴ・シリーズです。1曲目は有名なフランクのヴァイオリン・ソナタ イ長調。2曲目が、グスタフ・マーラーの「ピアノと弦楽のための四重奏断章」とあります。世界初録音とあります。
マーラーにこんな曲があったかしら。説明を読むと、彼が17歳のときに作曲したものらしいのです。マーラーといえば、交響曲第1番から10番、それに大地の歌、さすらう若人の歌、少年の魔法の角笛、亡き子をしのぶ歌、などがありますが、まさかこんな曲があるとは思いませんでした。「多少未成熟な作り方のように思われますが、いくらか甘美な哀愁のうちにも、のちのマーラーの音楽の倦怠や虚無感な響きがすでに萌芽的に聞こえてくる」とは解説者の弁。帰宅してさっそく聴きました。確かに若き青年マーラーの中に、後のマーラーの世界の断片を垣間見る思いがしました。
ともあれ、ことしも残り少なくなってしまいました。あと10日もすれば、2009年の幕開けです。そんなことを考えながら、朝、愛犬ゴンタと散歩中、「あっ、そうだ。ゴンタのお誕生日を忘れていた」。彼は11月23日生まれ。ことし9歳になります。人間の歳なら50代後半、私と同じ年代になったということです。そんな思いで彼を見つめてみると、ずいぶん歳をとったなぁという印象です。まぁ、いつまで一緒に散歩できるのかわかりませんが、お互い元気なうちは仲良くしよう。
そう言えばきのう、オーストラリアのパースに住む姪から、一足早くクリスマスカードが届きました。最近は、ヨガに凝っているようで「主人を置いて、1か月ほどインドのムンバイで勉強してきました」と。戻って間もなく、例のテロ事件が発生したことになります。東京にいる母親(私の姉)はさぞびっくりしたことでしょう。
さぁ、きょうの日曜日は、長女夫妻からディナーのご招待をいただきました。1年間の感謝の気持ちをこめて、ということなんだそうですが、何か照れます。でも1歳2か月を迎えた孫君も同行ということで、家族全員、大きな事故もなく平穏に年を締めくくることができることに、まずは感謝しなければなりません。
きょうは、昨日買って帰ったチャイコフスキーのピアノ曲「四季」を聴きながらのブログ更新でありました。