今朝は雨音で目が覚めました。やはり天気予報どおりかと少し残念に思いながら、また浅い眠りに。でも、6時には起床、薄っすらと濡れた街を愛犬ゴンタとお散歩に出かけました。公園の桜も散り始め葉桜に変わろうとしている季節、ふと枝先に薄緑色をした鶯の姿が見えました。私の歩みに沿って枝をつたっていく愛らしい姿に、なんだか嬉しくなりました。鶯は用心深い小鳥ですから、田舎にいた頃は直に目にすることはなかったのです。それを思うと都会の鶯はずいぶん人慣れしています。
そんな春の土曜休日、医師の完治宣言がまじかい家内のリハビリを兼ねて、きのうは春の鞍馬散策を楽しみました。大阪から京阪電車に乗って出町柳駅へ、そこで叡山鉄道のパノラミック電車「きらら」に乗り換えます。窓に向かって並行に並べられたシートに座って沿線の早春の風景を楽しみながら、そう30分ほどでしょうか。鞍馬駅に到着です。
まずは少し遅めの昼食をとりました。お蕎麦を食べようと入ったお店の自慢のメニューは猪肉入りの「ぼたんシチュー」でした。美味しかったです。腹ごしらえを終えると、さっそく仁王門を通って鞍馬寺をめざします。家内を気遣ってケーブルカーを利用して多宝塔へ。でも、そこから鞍馬寺まではつづらおりの山道と階段の連続です。案の定、途中の休憩所で家内はリタイア。私1人で本堂まで登ってお参りをしてきました。
次に向かったのは天然硫黄温泉の鞍馬温泉でした。小鳥たちの囀りに耳を傾けながら、桜花舞う山間の露天風呂に浸かってゆったりと春を体感する。これもリハビリのために選んだコースです。そうそう、お客さんがいなくなったのを見計らって、パチリと写真撮影も。前回訪れたのは小雪舞う季節でしたが、早春の露天風呂もなかなか風情があります。眺めも良し、泉質も良し。心身ともにリラックスしました。
そういえば、先週末、春の味覚「筍」を大小合わせて5個もいただきました。さっそく家内の出番です。竹の皮をむいて糠であくを抜きます。出来たてほやほやの、まだ調理が残っている筍を一切れいただいて、お醤油を垂らして味見をすると、ほんのり春の香りが口の中に広がりました。田舎の家の近くに竹林があって、子供の頃はこの季節(といっても田舎では、もう少し後の4月下旬頃)になると筍掘りに出かけたものです。竹の皮をむくのは私の役目でした。ほど良い大きさの筍が揃うと、母が炭火を熾した七輪を用意してくれて、その上に載せて焼いて食べるのです。50年近く前の、そのときの味わいを、ふと思い出しました。雪に閉ざされた寒い冬から一気に明るい春の陽に満ち溢れる山間に、春は開放感、躍動感を与えてくれたのです。
ふと手許をみると、きのう乗った鞍馬山ケーブルカーの参拝記念切符が1枚。それに、こんな言葉が添えてありました。「まず自らの心に ともし灯をともそう」。確かに、自分の心が萎えていたら世の中楽しくないですね。まずは自分の心に灯をともす。こんな言葉を素直に受け入れることができるのも、しばし春と戯れたためでしょうか。
そんな春の土曜休日、医師の完治宣言がまじかい家内のリハビリを兼ねて、きのうは春の鞍馬散策を楽しみました。大阪から京阪電車に乗って出町柳駅へ、そこで叡山鉄道のパノラミック電車「きらら」に乗り換えます。窓に向かって並行に並べられたシートに座って沿線の早春の風景を楽しみながら、そう30分ほどでしょうか。鞍馬駅に到着です。
まずは少し遅めの昼食をとりました。お蕎麦を食べようと入ったお店の自慢のメニューは猪肉入りの「ぼたんシチュー」でした。美味しかったです。腹ごしらえを終えると、さっそく仁王門を通って鞍馬寺をめざします。家内を気遣ってケーブルカーを利用して多宝塔へ。でも、そこから鞍馬寺まではつづらおりの山道と階段の連続です。案の定、途中の休憩所で家内はリタイア。私1人で本堂まで登ってお参りをしてきました。
次に向かったのは天然硫黄温泉の鞍馬温泉でした。小鳥たちの囀りに耳を傾けながら、桜花舞う山間の露天風呂に浸かってゆったりと春を体感する。これもリハビリのために選んだコースです。そうそう、お客さんがいなくなったのを見計らって、パチリと写真撮影も。前回訪れたのは小雪舞う季節でしたが、早春の露天風呂もなかなか風情があります。眺めも良し、泉質も良し。心身ともにリラックスしました。
そういえば、先週末、春の味覚「筍」を大小合わせて5個もいただきました。さっそく家内の出番です。竹の皮をむいて糠であくを抜きます。出来たてほやほやの、まだ調理が残っている筍を一切れいただいて、お醤油を垂らして味見をすると、ほんのり春の香りが口の中に広がりました。田舎の家の近くに竹林があって、子供の頃はこの季節(といっても田舎では、もう少し後の4月下旬頃)になると筍掘りに出かけたものです。竹の皮をむくのは私の役目でした。ほど良い大きさの筍が揃うと、母が炭火を熾した七輪を用意してくれて、その上に載せて焼いて食べるのです。50年近く前の、そのときの味わいを、ふと思い出しました。雪に閉ざされた寒い冬から一気に明るい春の陽に満ち溢れる山間に、春は開放感、躍動感を与えてくれたのです。
ふと手許をみると、きのう乗った鞍馬山ケーブルカーの参拝記念切符が1枚。それに、こんな言葉が添えてありました。「まず自らの心に ともし灯をともそう」。確かに、自分の心が萎えていたら世の中楽しくないですね。まずは自分の心に灯をともす。こんな言葉を素直に受け入れることができるのも、しばし春と戯れたためでしょうか。