暑い日が続きます。子供の頃は、夏は暑いものと身体で覚えていたものを、クーラーに慣れてしまった私たちは、節電といわれて急に職場の室内温度を28度に設定されると、拒否反応なのかどっと汗が出てきます。ならばいっそ、クーラーを止めて、窓を全開にして、自然の風と空気をそのまま迎え入れた方が身体には良いと思うのですが、私の部屋だけ窓をあけるわけにもいかず、妙に閉じ込められた空間に居ることを強要されている、そんな今日この頃です。
ところで、7月といえば夏祭りの季節です。私の田舎でも17日は恵比寿祭の日です。どういう習わしなのか知りませんが、街のあちらこちらに畳敷きにして10畳は下らない立派な屋根付きの神殿が設けられ、その日は山の上の神社から神様の分身をお迎えして、笛と太鼓の賑やかな祭囃子が街中に鳴り響きます。夏と祭囃子、夏生まれの私にとって懐かしい原風景です。
3連休初日の朝、そんなことを考えながら家内に「久しぶりに京都の祇園祭りにでも行ってみる?」と誘うと、「いいけど、どうせいくなら比叡山にも行きたい」「????」。こんな暑い時になぜ比叡山に?と聞けば、「山頂にあるガーデンミュージアム比叡に行ってみたい」と。印象派画家の庭園と陶板絵画を並べた商業主義の印象が強いと感じる私は、少し躊躇しましたが、ご一緒することにしました。
叡山電車出町柳駅から八瀬比叡山口駅に到着すると、ケーブルカーとロープウェイを乗りついで20分。比叡山頂(848メートル)に到着です。市内より気温が5、6度は低いと言われるだけあって、山頂の微風が優しく身体を包みます。京都市内が一望でき、反対側には琵琶湖と大津市街を望むことができます。久しぶりだからと、まずは世界文化遺産の比叡山延暦寺をお参りすることにしました。大講堂と根本中堂を巡りました。大阪では夏蝉が鳴き始めたばかりですが、ここ山頂は、既に秋の気配??杉林から秋蝉の「ひぐらし」がカナカナカナと、夏を惜しむかのように鳴いていました。
次は、いよいよ家内お目当てのガーデンミュージアム比叡へ。標高が高いだけあって、夏とはいっても、一面に綺麗な草花が咲き誇っていました。そして、至るところにモネやルノワールなど印象派画家の陶板作品が草花に溶け込むように配置されていました。開園してずいぶん年数が経ったからでしょうか。あたりの風景に馴染んで見えました。モネの「蓮の池」を摸した人工池では、蓮の花芽が顔をのぞかせ、そろそろ開花の季節を迎えようとしていました。
さて、夕刻5時過ぎに下山して、まずは腹ごしらえです。と言っても、夏の京都市内は暑い。とにかく暑い。お店を選ぶよりも冷たいビールが飲みたいとばかりに、河原町四条にあるビアホール「ミュンヘン」に飛び込んで、中ジョッキーをがぶ飲みです。やっと落ち着いた頃には、時間も7時を過ぎていました。酔いの勢いにまかせて、ずいぶんと歩きました。四条通りを西に向かって、烏丸通り、それを通り越して堀川通りの手前まで、その途中、室町通り、新町通りなど南北に走る通りをひやかしたり。夜店が立ち並び、おおぜいの老若男女が内輪を片手に漫ろ歩きでした。山鉾を楽しむというよりも、おおぜいの人の波を楽しむ、沿道の夜店を楽しむ、そんな雰囲気の祇園祭でした。いま、このブログを更新している頃は「山鉾巡行」で、これまた大勢の観光客で賑わっていることでしょう。
40数年間、京都を身近に感じてきたにもかかわらず、実は、祇園祭りにでかけたのはそれほど多くはありません。学生時代に一度親友と歩いたほかは、結婚して1回、子供を連れて1回。その程度です。あまりにも多い人出にうんざりしたからです。なのにどういうわけか、仕事に一つの目途がついた気安さも手伝って、今年は行ってみる気分になりました。
さあて、連休2日目は、前日歩きすぎたせいでしょうか。足腰に痛みがあります。寄る歳波には勝てそうにありません。でも、きょうは愛犬ゴンタの身体を洗ってやりましょう。明日は、先日入院していた孫君が元気な姿を見せてくれることになっています。これで束の間の3連休は終わりです。今週は、金土日月と広島滞在になりますので、次回は広島の宿舎から更新の予定です。
ところで、7月といえば夏祭りの季節です。私の田舎でも17日は恵比寿祭の日です。どういう習わしなのか知りませんが、街のあちらこちらに畳敷きにして10畳は下らない立派な屋根付きの神殿が設けられ、その日は山の上の神社から神様の分身をお迎えして、笛と太鼓の賑やかな祭囃子が街中に鳴り響きます。夏と祭囃子、夏生まれの私にとって懐かしい原風景です。
3連休初日の朝、そんなことを考えながら家内に「久しぶりに京都の祇園祭りにでも行ってみる?」と誘うと、「いいけど、どうせいくなら比叡山にも行きたい」「????」。こんな暑い時になぜ比叡山に?と聞けば、「山頂にあるガーデンミュージアム比叡に行ってみたい」と。印象派画家の庭園と陶板絵画を並べた商業主義の印象が強いと感じる私は、少し躊躇しましたが、ご一緒することにしました。
叡山電車出町柳駅から八瀬比叡山口駅に到着すると、ケーブルカーとロープウェイを乗りついで20分。比叡山頂(848メートル)に到着です。市内より気温が5、6度は低いと言われるだけあって、山頂の微風が優しく身体を包みます。京都市内が一望でき、反対側には琵琶湖と大津市街を望むことができます。久しぶりだからと、まずは世界文化遺産の比叡山延暦寺をお参りすることにしました。大講堂と根本中堂を巡りました。大阪では夏蝉が鳴き始めたばかりですが、ここ山頂は、既に秋の気配??杉林から秋蝉の「ひぐらし」がカナカナカナと、夏を惜しむかのように鳴いていました。
次は、いよいよ家内お目当てのガーデンミュージアム比叡へ。標高が高いだけあって、夏とはいっても、一面に綺麗な草花が咲き誇っていました。そして、至るところにモネやルノワールなど印象派画家の陶板作品が草花に溶け込むように配置されていました。開園してずいぶん年数が経ったからでしょうか。あたりの風景に馴染んで見えました。モネの「蓮の池」を摸した人工池では、蓮の花芽が顔をのぞかせ、そろそろ開花の季節を迎えようとしていました。
さて、夕刻5時過ぎに下山して、まずは腹ごしらえです。と言っても、夏の京都市内は暑い。とにかく暑い。お店を選ぶよりも冷たいビールが飲みたいとばかりに、河原町四条にあるビアホール「ミュンヘン」に飛び込んで、中ジョッキーをがぶ飲みです。やっと落ち着いた頃には、時間も7時を過ぎていました。酔いの勢いにまかせて、ずいぶんと歩きました。四条通りを西に向かって、烏丸通り、それを通り越して堀川通りの手前まで、その途中、室町通り、新町通りなど南北に走る通りをひやかしたり。夜店が立ち並び、おおぜいの老若男女が内輪を片手に漫ろ歩きでした。山鉾を楽しむというよりも、おおぜいの人の波を楽しむ、沿道の夜店を楽しむ、そんな雰囲気の祇園祭でした。いま、このブログを更新している頃は「山鉾巡行」で、これまた大勢の観光客で賑わっていることでしょう。
40数年間、京都を身近に感じてきたにもかかわらず、実は、祇園祭りにでかけたのはそれほど多くはありません。学生時代に一度親友と歩いたほかは、結婚して1回、子供を連れて1回。その程度です。あまりにも多い人出にうんざりしたからです。なのにどういうわけか、仕事に一つの目途がついた気安さも手伝って、今年は行ってみる気分になりました。
さあて、連休2日目は、前日歩きすぎたせいでしょうか。足腰に痛みがあります。寄る歳波には勝てそうにありません。でも、きょうは愛犬ゴンタの身体を洗ってやりましょう。明日は、先日入院していた孫君が元気な姿を見せてくれることになっています。これで束の間の3連休は終わりです。今週は、金土日月と広島滞在になりますので、次回は広島の宿舎から更新の予定です。