7月31日から8月2日までの3日間、和歌山県は高野山にでかけてきました。高い山々に囲まれた標高800メートルほどの盆地にたくさんのお寺が点在する町ですが、都市部とは10度以上の温度差がありました。泊まった宿坊ではクーラーも扇風機もなく、網戸からひんやりとした外気が入ってきて、心地良い眠りを誘う、そんな贅沢な日々を過ごしました。
ところが、大阪に戻ると、何とも言えない熱気が身体を包み込みます。たかだか3時間ほどの空間移動で、こうも環境が変わるものなんでしょうか。家に帰ると、庭の草木もぐったりとしていました。この暑さ、当分続くのだそうです。
高野山夏季大学(毎日新聞・総本山金剛峯寺共催)に出席した3日間ほどの滞在でしたが、その間の食事はすべて精進料理でした。夕食時に缶ビールをいただくほかは、肉や魚にあふれた普段の料理に比べて質素そのものです。でも、置かれている環境というものは恐ろしいものです。特に苦にもならず、相応に満腹感を抱きながら、なんだか身体全体が浄化されたような気分になりました。
高野山の詳細報告は次週に譲るとして、今夜は、久しぶりに家族が勢ぞろいした1週間前のことに少し触れて終わりにします。前回のブログ更新を終えて少し経った頃、長男君から「京都駅に着いた」とのメールが届きました。さっそく最寄の駅までお迎えに上がると、6カ月、4歳、6歳の孫を連れた親子連れがすぐに見つかりました。東京駅から3時間半もすれば着く距離ですから、近いといえば近い距離ですが、3人の子供を連れた移動は、なかなか大変だったんでしょう。でも、子供たちは元気でした。
日曜日には長女一家に次男君たちも合流して総勢13名が勢揃いです。家の中は戦場のような賑やかさで、夏の暑さにもかかわらず、近くの公園に行ってサッカー遊びに興じたり、鉄棒をしたり、シャボン玉遊びをしたりと、次から次へと遊びのメニューが変わります。そのたびに子供たちの歓声が響きます。これにはお爺さんも参りました。ゴンタ爺さんも早々にお家の中に引っ込んでお昼寝を決め込んでいました。
その翌日は、京都の水族館にでかけました。大阪の海遊館に比べると、決して大きくはないのですが、随所に工夫が凝らされいて子供たちも飽きがきません。付き添う大人たちも、比較的涼しい建物の中でほっとひと息です。イルカショーを見た後は、小さな水辺で水遊びでした。お爺さんは3日が限度でしたが、家内はその翌日、みんなを連れてショッピングに出かけたようです。やはり女性は強い。騒々しくも楽しい5日間でした。
と綴りながら、この暑さに身体も悲鳴を上げています。クーラーをがんがん動かしても、まだまだ日中の室温が思うほど下がりません。高野山の爽やかな早朝散歩の際に撮った根本大塔の写真を眺めながら、今夜はこの辺でおしまいにしておきます。