心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

秋の北海道旅行 ~ 昼の「青い池」、夜の「青い池」

2020-11-06 20:41:57 | 旅行

 あす7日は「立冬」。第五十五候 立冬 初候「山茶始開」。山茶花(さざんか)が咲き始めるの意だとか。山茶花といえば2年前、22番札所・平等寺のお参りを終えて泊まった民宿の名前が「山茶花」でした。お寺の手水場の水が凍っているほど寒い1月末のことでした.....。

 先週末から4泊5日で北海道に行ってきました。寒くはありませんでしたが、帰阪した翌日には札幌市内にも初雪が舞ったとか。うまくすり抜けた感があります。今回は結婚44周年記念という冠が付いていますが、決めたのは出発の1週間前。格安JALパックを利用しての行き当たりばったりの旅行でした。
 初日こそ定山渓温泉に宿をとりましたが、あとは札幌市内の時計台近くのホテルに3連泊しての即席観光旅行です。それでも、広々とした大地、どこまでも広がる地平線に心が癒されます。目を細めれば、何やらヨーロッパのどこかを走っているような、そんな錯覚さえ覚えます。

 初日、新千歳空港に到着すると、電車に乗って札幌駅に向かい、まずは日帰りバスツアーを物色です。1日目は支笏洞爺国立公園方面。2日目は旭川方面に向かい美瑛の「青い池」を昼間と夜のライトアップ2度訪ねるツアーに参加することにしました。予約を済ませると、その足で定山渓に向かいました。
 支笏洞爺国立公園へのバスツアーは、時々晴れ間が覗くもののあいにくの小雨模様。どんよりとした雨雲が大地を覆います。これも北海道の風景です。残念ながら遠くに聳える羊蹄山の全貌を眺めることはできませんでしたが、有珠山の山頂からは洞爺湖や内浦湾を望むことができました。もちろん70数年前に誕生した昭和新山ともご対面でした。
 2日目の美瑛の「青い池」には数年前に一度訪ねたことがありました。あまりにも印象が強かったので、もう一度見てみたいということで意見が一致しました。まずは北上して旭川に向かいます。バスツアーですから、目的地に行くまでにはスイーツのお店や酒蔵巡り、美瑛の丘などの観光地を巡っていくことになります。車窓に北海道の風景が流れていきます。
 午後3時半現地に到着。まずは昼間の「青い池」をカメラに収めます。その後近くにある白金・白ひげの滝に向かい再度戻ると、ちょうど日が暮れて夕闇迫る「青い池」に景色が変わっていました。徐々にライトアップされていく幻想的な風景が広がります。やはり心に残る風景でした。
 この日、札幌に戻ったのが午後8時頃。遅めの夕食をと街を歩いていると、なんと時計台のところに人だかりが...。ちょうど、音楽に合わせて時計台をムービングライトで照らす「札幌時計台ルミナリエ」が始まったところでした。昼間の姿とはひと味違う夜の時計台を楽しむことができました。「青い池」と同じく二度楽しめたことになります。贅沢な旅となりました。
 ツアーの合間を縫って札幌市内をぶらりお散歩も楽しみました。北海道庁旧本庁舎、札幌市時計台、北海道大学。サッポロファクトリーでは美味しいビールを堪能しました。さすがにススキノはコロナ感染が広がりをみせていましたので遠慮しましたが、駆け足ながらゆったりまったりの北海道旅行でした。
 今回はGoToトラベルでお安く行けたのですが、ほかに地域クーポン券なるものの恩恵も受けました。なにやら国からお小遣いをいただいて旅行を楽しませていただいた気分ですが、さあてどうなんでしょうね。そこまでしなくてもと思ってしまいました。でも、こうして徐々に観光客が戻ってくるということは一定の効果はあったのかもしれません。反面、コロナ感染が広がる。悩ましいところです。「With コロナ」と言う言葉がありますが、みんな手探りで右往左往しながら安定化に向かっていくことになるのでしょうか。

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