心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

3月病??

2009-03-15 09:39:46 | Weblog
 3月に入って、なんだか雨の日が多いような気がします。うっすら晴れ間が見えたかと思うと、天気予報どおり、いつの間にか曇天が広がって雨。でも、きょうの日曜日は違います。少しひんやりはしていますが、快晴です。庭先のチューリップが大きく育って蕾も見えてきました。ブルーベリーの蕾がふくらみ、金木犀の枝先には新芽が伸びてきました。寒い季節を終えて、いよいよ「春」を迎えます。
 ところで、長く人事の仕事をしていますと、この時期は何となく「きつい」のです。だから、寝つきも悪い。この1カ月ほど、枕元のラジオはつけっぱなし状態。ベッドに横たわっても眠れないので本を取り出して斜め読み。ラジオのスイッチを入れると、NHK「ラジオ深夜便」の時間。ぼんやりと聞いていると、遠く地方の方々とアンカーとの心温まるトーク。ときには海外の方々のレポートもあります。でも、たいがいは、途中で眠ってしまいます。眠りが浅いから、3時頃には眼が覚める。うとうとしていると4時のニュース。そして「こころの時代」が始まる。5時のニュースを聞いて、うとうとしながら6時のニュース。毎日、毎日、浅い睡眠で朝を迎えます。ちょっと病的かもしれませんね。
 それでもなんとか、新年度に向けて大きな山場を越えて、少しは落ち着くのかと思いましたが、なかなか。やはり事態は深刻?。でも日中は元気なので、いっこうに疲れを感じません。もうこんな仕事はしたくないと思っていた6年前、やっと解放されたのに、2年前に舞い戻ってしまいました。今は、最後のご奉公と割り切ってはいますが、どうなんでしょうねぇ。
 話はがらりと変わりますが、先日、大阪・中之島の堂島リバーフォーラムで開かれた「大阪・北ヤード ナレッジキャピタルトライアル2009」をのぞいてきました。この催し、平成24年に街開きをめざす大阪駅北地区再開発事業のトライアルイベントで、「技術と感性の融合」をテーマに、ITとロボット、デザインなど多彩なコラボレーションプロジェクトの実演・展示が目白押しでした。立体映像、多言語音声翻訳、食事支援ロボットなどなど。
 そのなかで、なぜか心に残ったのが「完全制御型植物工場による次世代の野菜生産と販売マーケティング戦略」でした。時代を先取りした意欲的な試みであることは判っているのですが、なぜか私には手放しで喜べなかったのです。さんさんと降り注ぐ太陽の光を全身に浴びることもなく、計算つくされた環境のなかで育つ野菜の姿をみて、なぜか可哀そうに思いました。それを食する人間もまた、可哀そうに思いました。
 いま、我が家の狭い水槽には、大きな熱帯魚が2匹います。アマゾンの大河に生まれておれば、もっと自由に泳ぎ回ることができただろうに、人間のエゴに翻弄されて人工的な狭い世界に閉じ込められている。しかし、彼らは広い世界を知らないから、深刻ではないのかもしれませんが、これが彼らの「生命の存在」だとしたら、これまた可哀そう。同様に、人工環境のなかですくすくと育った野菜を「美味しい」と食することに、何かしら違和感・抵抗感がぬぐえないのです。春を前にして、花粉症という病気が流行っていますが、田舎育ちの私は罹ったことがありません。私が子供の頃は、こんな病気はなかったように思います。現代人の抵抗力を弱めている何かがある。でも、そんなことばかり考えていたら、満足な食事ができないという現実もある。悩ましい限りです。また眠れなくなるかも(^^♪

※さてさて、きょうの日曜日は、午後からご出勤なのであります。今週後半の3連休まで突っ走ることにしましょう。
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