心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

孫の運動会

2008-10-12 15:53:37 | Weblog
 バス停の近くに大きなドングリの木があります。数日前、そこを通り過ぎようとしたら、「いたっ」。人影に驚いたヒヨドリが急に飛び立ったからでしょうか、ドングリの実が、寝起きの悪い私の頭上に落ちてきました。これも「秋」の実感です。私の街では今、至る所にキンモクセイの香りが漂っています。昨夜も、愛犬ゴンタと散歩していると、それはもう、どこからともなく芳しい香りが漂ってきて、二人(?)揃って深呼吸をしました。
 ところで、きょう日曜日の朝は、まだ1歳にも満たない孫の「運動会」がありました。あいにく朝から微熱が出たらしく出場は断念したようですが、ともあれ、せっかくなので孫の顔を見にでかけました。意外と元気そうだったので、わずかな時間、みんなで運動会を見に行きました。写真は、会場に飾ってあった孫の似顔絵。お父さんの作品ですが、その横には孫自らスポンジを使ってお絵描きをしたという作品が並んでいました。
 私が子供の運動会に出かけたのは、もう30年近くも前のことです。体育の日になろうものなら、大きなビデオカメラを提げて、小学校と幼稚園を行ったり来たりしました。お弁当の時間も、あっちに行ったり、こっちに行ったり。考えてみれば、私にも元気な時代があったのです。そう言えば、甲府の長男宅では第一子の誕生がまじかです。家内も、そわそわし始めました。私の方は来週から2回続けて日曜出勤となりますので、どうしたものかと思案中ですが、時間の合間をぬって日帰りででも孫の顔を見に行ければと思っています。
 話は変わりますが、先週は毎晩、季刊誌「考える人」をぱらぱらめくりながら深い眠りにつきました。今号の特集は「堀江敏幸と歩く”パリとその周辺”」です。1968年の5月革命以降、従来の家族形態が様変わりしたことを、パリに暮らす何組かの家族を追いながら紹介しています。
 時代は、私の想像する以上の速さで進んでいるようです。ものの考え方自体がどんどん変化しています。あまりの速さに戸惑いながら、ほんとうにそんな方向に流されていいの?、と叫ぶ自分がいます。しかし、立ち止まったら、妙に落ち着かない。だから、歩く。走る。突っ走る。でも、お祖父さんの顔を見てニコリと笑みを浮かべてくれた孫の、透き通った目をみると、妙な理屈っぽい戯言は吹っ飛んでしまいます。小市民的というべきか、それとも時代がおかしいのか。その答えは誰にもわかりません。 
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