ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

武蔵国国分寺・国分尼寺跡散策

2020-10-07 16:43:32 | 街歩き・お散歩ジョグ
JR西国分寺駅から南へ、国分寺崖線が作る坂道を下ったところに、武蔵国の国分寺・国分尼寺跡があります。


数年前までは、何もない、ただの原っぱだったのですが、先日行ったら、礎石などが再現され、伽藍の配置がわかる程度に史跡っぽく整備されていました。







府中街道を挟んで反対側には、国分尼寺の史跡が公園として整備されていました。

今の府中街道とほぼ重なる形で東山道という街道が通っていたみたいで、昔から交通の要衝ではあったみたいですね。

それにしても、なんとまあ、巨大な伽藍、寺域なんでしょう。国分尼寺を含めると、寺域は1km×1.5kmほどになるでしょうか。

時は8世紀、長屋王の変の後、乱の首謀者の藤原四兄弟が相次いで死去するなど、当時は天然痘が猛威を振るっていた。時の聖武天皇の中宮は藤原氏の光明皇后ですから、聖武さん、祟りを恐れて生きた心地がしなかったのではないでしょうか。
だからってわけでもないでしょうけど、仏教を厚く信仰する聖武天皇は、国家鎮護を目的として、741年に、日本全国の国司に、国分寺・国分尼寺を建設するよう詔を発する。
武蔵国はそれを忠実に実行したわけですが、それをやれるだけの財力と、やろうと思う中央との強固な結びつきがあったということなのでしょう。

なんでも、七重の塔は、推定60mくらいあったらしい。ウルトラマンより背が高い。25階建てのビルくらいか。
近くからは竪穴式の住居跡も発掘されており、一般の民衆がそんな暮らしをしているときに、時の権力者ってのは、全く庶民感覚などなかったってことですな。

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