1)魂萌え(桐野夏生)
夫が急死し、還暦直前で世間の荒波に放り出される女、子供との不仲、愛人の出現、いろんなことが起こる。
風吹ジュン主演で映画化されるみたい。
風吹ジュンがねー、そんな役を。
映画では「蘇る金狼」で松田優作とのかなりすごいエッチシーンしか印象しかないのだが、たくましく生き残ってるんですね。
2)美しい国へ(安倍晋三)
ジツはかなりはすに構えて読みはじめたのだが、当然のことを真直ぐ普通に書いてあって、読後感はなかなか爽やかでした。
米国は、軍事力だけではなく、政治、経済でも世界を征服していて、民主主義から会計制度まで、みんな米国式がデファクト・スタンダード、グローバル・スタンダードになってしまう。
日本なんて、古くは日本国憲法から最近では企業の内部統制ルールまで、みんな米国のあてがい扶持。でも決して米国式が普遍的に正しいとは思えない。
米国はわずか200年の歴史しか持たない多民族人工国家。欧州は境を接した狩猟民族集団が征服や統合を繰り返して国家を形成した。
当然その国のカタチを反映した、特徴ある文化や政治制度が醸造されて良い。
四方を海に囲まれた、温暖な農耕単一民族国家、日本。そのカタチを反映した自前の文化や制度の構築、それが安倍首相の言う「美しい国」なんだと思う。
安倍さんを応援したい、ちょっとそういう気持ちにさせられました。
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