先週水曜日に亭主は英国から飛行機で帰ってきた。座席が狭くて大変だったが元気に帰ってきた。
ところが土曜日早朝から喉が痛くなり咳が出だした。英国の娘も孫もほとんど同時に喉が痛くて咳が出だした。一緒にどこかで感染したもので1週間から3日くらいの潜伏期があって、同時に発病したものらしい。
日ごろ健康体の人には風邪くらい何でもないが、肺がんを病んでいる亭主には大打撃だった。日曜日の朝から悪寒が来て1日中何も食べないで寝ていた。足が冷たくてというから湯たんぽを足元に置いたのも気が付かなかったという。
日曜日は乾いた咳がひどくてあまり痰はでていなかったが、咳のために、左胸が痛くていつも胸を押さえて2つ折りになって苦しんでいた。
月曜日には血痰が出だし、トイレで新鮮血が出たのに恐れをなし、この国で死にたくないという。
それで火曜日の早朝インターネットでサンタンデルから英国へのフェリーを予約した。11月に英国からくるときはフェリーが満杯で11月末までフェリーに乗れなかった。それほど寒い英国からスペインへ逃げ出す人たちが多かったのだろう。
1月や2月の寒い英国へ帰りたい人たちは少なくて、フェリーもがら空きに違いない。行は470ポンド、帰りは375ポンドと100ポンド近くも安くなっている。
帰国のフェリーを日曜日に予約し、スペインを2泊3日で北上、日曜日の夕方乗船し月曜日夜10時にポーツマスに着くという。29時間の航海は船酔いで苦しむ私にはつらいが今回は亭主の一大事、私は酔い止めで寝ていけばいい。
火曜日から金曜日の朝出発までにしなければいけないことが多くて焦った。
まずはボーダーフォンにインターネットの取り消しと今までの料金支払い、タヴィラで知り合った日本人の友達2人に私の携帯にLineを設置してもらうこと。
以前から約束していたオランダ人夫妻とのお食事、昨年暮れからお正月に過ごしたお屋敷のオーナーが経営するオレンジ園からオレンジを買ってくること、帰国前にはヘアーカットもと忙しい。
水曜日、オランダ人夫妻とタヴィラのカフェーで落ち合うことにしてキャンパーを走らせ、まずは魚市場へ、魚やモンコイカを買って冷凍し、次はスーパーでトイレットペーパー2パック(20個)英国では昨年から4枚合わせのトイレットペーパーを売らなくなってしまった。いつも愛用していたティシュペーパーももう英国では売ってなくてこれも10パック買ってキャンパーに積んだ。
お屋敷のオーナー・カーロス氏が水曜日お昼にはエージェントへオレンジを持ってきてくれるとのことで、午後3時まで待ったものの、エージェントは1時で閉まりいったいどうしたものか?オレンジが買えないものと思って昨年まで買っていたオレンジ農家に電話予約をしてもらい木曜日お昼に20㎏を買う予約をしてもらった。
木曜日午前中にはキャンプサイトの事務所でカバナスのヘアードレッサーを教えてもらって、ヘアーカット。お昼までに30分ほどあったから帰りに道端のほうれん草を大袋一杯に摘んできた。お昼に友達の車でオレンジ農家へ向かって居る時にエージェントからの電話で、カーロス氏がオレンジを持ってきたという。
何キロあると言ってくれず、これはただでくれるのだそう。予約していたオレンジ農家では10kg6ユーロで20kg買った。
すぐエージェントへ行ったもののエージェントの女性は人とのミーティングで出かけていて、オレンジは彼女の車の中。彼女のミーティングが終わるまで待って居れず、今まで行きたかった初めてのレストランで昼食を食べに行った。
このレストラン、外側は小さくてスナックバーと書いてあるから、入ったことがなかったが、中は広くポルトガル人でいっぱいだった。地元の人たちに人気のレストランは安くておいしい。
食事中にエージェントの女性から電話が入り、私のいるところまでオレンジを持ってくると言って、すぐやってきた。大袋に満杯の大きなオレンジが3袋も!!!
キャンパーに帰り、全部を持って帰るのは無理で、亭主はサイトの近所の人たち買った20㎏を分け与えた。
カーロス氏からの大袋3袋を持って帰ることに。キャンパーでなければ絶対無理だ。
亭主はいったん咳が始まると15分くらいもせき込んで見ているのも辛い。木曜日の夜初めて夕食を食べてくれた。食事を食べないと体力が落ち咳がひどいともっと体力が落ちるから、早く帰って落ち着くしかない。明朝は早朝出発予定でサイトの友達皆と別れを惜しんだ。