Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

今年もお屋敷でのクリスマス。-その1

2020-01-04 16:44:02 | 日記19

今年もクリスマス前に娘夫婦が4歳半になった孫を連れてポルトガルへやってきた。今年は10日間も借りたお屋敷で過ごすという。

2日前からあれほど吹き荒れた嵐が収まって待ち望んだ青空になった。

 

月曜日の朝キャンパーを運転してお屋敷に行くためにはまずキャンパーを洗わなければならない。

上の写真はキャンパーの天窓に落ちてこびりついた木の実。

 

 

キャンパーのフロントウインドーもボンネットもこんな有様。

 

キャンパーの真横にあるこの木、夏にはきれいな花が咲くのだろうが、その頃にはいないから一体どんな色の花かもわからない。冬には枯れた木の葉とプロペラの付いた木の実が落ちてくる。嵐の時にはこの小さな木の実が結構大きな音を立ててキャンパーの屋根にあたった。

ここのキャンプ場にはキャンパーも洗車できる大きな洗車場があり、それも無料だから、3月の帰国前に洗車目的で2-3泊してゆく人たちも多い。

月曜日の朝はこの洗車場で大量の水を流してこすったり磨いたり、ボンネットのフロントグラスには両手で掻き出すほどごみが詰まっていた。

さてこのお屋敷ーこちらではヴィラというが、広大な地所に平屋のトイレ、バス付4ベットルームは今年で3回目、昨年はこのヴィラの持ち主が親戚、家族を招いてクリスマスパーティをしたから借りられなかった。

 

 

フロントゲートまで50メーターくらい、キャンパーも数台は停車できるくらい広い。

娘たちがやってくるのは夕方だからそれまでにショッピングして夕食の準備くらいはしておかなければいけない。それよりも今の間にキャンパーで使ったシーツやタオルなども洗濯機を回して干しておこう。キャンプ場にも洗濯機はあるが一回に5ユーロする。すべての洗濯物を洗濯機を使うと相当な出費になる。

 

 

 

このお屋敷のメインは広大なリヴィング・ダイニングルームでこの一部屋で、我が家の玄関からリヴィング・ダイニングルーム・キッチン・ガレージがすっぽり入ってしまう。

 

この廊下も奥行き20メーター以上はあり、奥にベッドルーム4部屋(どれも大きい)。

 

私たちのツインのベッドルームにはもう100年以上は経っているような巨大なウォードローブ(洋服ダンス)貧しいと言われるポルトガルでも、金持ちはすごい金持ちなのだといつもおもわせられる。

 

 

キッチンも大きくてモダーンになっているからお料理大好きの娘にはうってつけ、着いた夜の夕食も彼女が作ってくれた。

 

前庭のプールは水が冷たく手を入れるのも嫌だったが、プール大好きの孫は毎朝一番に水の温度を手を入れて調べないと気が済まず、毎朝一人で行ってはダメ !! と叫び声がしていた。

 

 

四方がタイル張りの中庭では夏の間、ここでバーベキューなどをやる。2年前にはこの屋根はテントが張られていたが今では古くなって取り外されたようだ。12月でも直射日光は20分もすると暑くてたまらないのに真夏はこんな中庭で風が入らなければ日射病になるだろう。

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緊急帰国ーブルゴスからサンタンデルへ

2020-01-04 09:33:37 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

もう2度と来ることのないブルゴスのキャンプサイト、

 

前夜も激しい雨が降っていたから、草むらはひどいぬかるみと化しテントの人たちが可哀そうに思えた。まだ朝早くと言っても8時ごろ誰も起きていなくて辺りはひっそりしていた。

 

 

サンタンデルまで180㎞もう急ぐ必要は全くない。フェリーが出るのは夕方5時(ポルトガル、英国時間の4時)だった。9時半にサイトを出発して、一時は深い霧の中を走っていたが、急に青空が出てきて驚いた。もう南国の青空は見ることが出来ないと思っていたのに、ポルトガルと変わらないような空の青さだった。

 

スペインの中央部には砂漠地帯もあるが、この辺りも夏は雨が降らないのだろうと思われる。

 

道路の両脇の木々が苔むしている?のか腐ってきているのか?こんな雑木林が延々と続いていた。

それに松林がどこもかしこも毛虫に襲われている。この白い塊こそ毛虫の巣で、2-3月に卵から孵化した、毛虫は松の葉を食い荒らし、長い行列を作って次の木に移ってゆく。英語名ではProcession Caterpillers と言う。

これはタヴィラのキャンプサイトでも見られ、業者が来て木の枝をおろして焼き殺していた。

この辺りの松林はほとんど白い巣が見られ、何とかしないと松林が全滅するのにと心配だった。

また途中から霧が出てきたが、先が見えないほど深くないから、自家用車などスピードを落とさず高速で走っていく。こんな霧の道路を走るとき思い出すのが2008年アイスランドへキャンパーで行った時の事。

2週目の最後の山越えの時、深い霧に巻き込まれそれこそ1-2メーターくらい先が見えるだけ、曲がりくねった道路を徒歩のスピードで昇って行ったら頂上は真っ青に晴れていて、私たちは雲の上に立っていた。遠いアイスランドの火山地帯の山々が雲の上に突き出ている部分だけ一望に見渡せた。

霧が晴れて遠くの雪山が素晴らしい。

 

 

 

山の横腹をくりぬいている石切り場、

12時にはサンタンデルのフェリー発着場に着いた。パスポートとフェリーのチケットを見せただけで中に入って夕方5時までの長い時間待たねばならぬ。

お茶を飲んだりお昼を食べたり昼寝もして、冷蔵庫に収めていた野菜スープを熱々に熱して大きな魔法瓶に入れた。

スペインのポリスが一人キャンパーに乗り込んで不法移民を調べに来た。

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緊急帰国ーサンタンデルからポーツマス

2020-01-03 20:11:03 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

スペイン時間の午後4時から乗船、こんな真冬でも帰国するキャンパーが20台ほど行列を作っていた。

 

フェリーはスペインへ向かった時のよりも小型で、時間も29時間と書かれてあったが実際は30時間を超えた。

大型トラックはオープンデッキに駐車している。私たちのキャンパーは5階の巨大な車庫に駐車、ガスを消すように言われて、冷凍冷蔵庫も駐車時はガスで稼働するが、全部切ってしまった。

私たちのキャビンも同じ5階で、いつも上り下りの押し合いへし合いがなかった。

レストラン以外でユックリ座ってリラックスできるところはこの船の前方と10階の後方図書室だけ。

インターネットは全船でできるとブローシャーに書いてあったが、実際はキャビンではできず、公共の場だけと言われた。

 

 

 

各階の壁に面白い絵が飾られてあって、これくらいがエンターテインメント。

子供の遊び場

私は以前から船酔いがひどくて、今回も乗船する前から酔い止め薬を飲み両手首に酔い止めの圧力バンドをしていた。だから30時間のうち20時間は何も食べず熱いミルクコーヒーを3回飲んで寝たり起きたり。

スペインからブルターニュの西最先端までの20時間くらいはビスケー湾と呼ばれる荒波で有名なところで、この夜も海があれると注意のアナウンスがあった。もちろんその時は私はぐっすり眠っていて船の横揺れも知らなかった。

上の写真はフランスの最西端を通り過ぎたところで、亭主が陸が見えるとキャビンの窓から写してくれたもの。

キャビンの中のただ一つの色彩がこの絵、初めはなんだ子供の描く絵みたいと思って眺めていたがだんだん気に入って、私も真似して書いてみたいと思うようになった。

フェリーの緊急時にはこの小さなハンマーで窓を割って脱出との注意書き、こんな小さなハンマーで普通荒波にも割れないガラスが割れるだろうかと二人で議論した。人間必死な時にはどんな馬鹿力が湧くかも判らないと結論。

フェリーは夜8時にカフェーもレストランも閉まり、テレビもなし、エンターテインメントが一切なくて、亭主は飽き飽きしたとこぼしていた。

私はベットのマットレスが柔らかすぎて、20時間も寝ていたら腰が痛くなって、それから1週間も腰痛に悩まされた。

最後の10時間は酔い止め薬も飲まず、起き上がってシャワーに入ったり、、図書室の硬い椅子でインターネットを開けてみたりで、亭主がこんな元気な私を見たことが無いと驚いていた。

日曜日の夕方5時(英国時間の4時)に出航して着いたのは月曜日の夜10時過ぎだった。

 

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緊急帰国ーポーツマスから自宅へ

2020-01-02 06:14:06 | 最後のキャンプ旅行2019-2020

月曜日の夜10時過ぎ、フェリーがポーツマスの港に着いたものの、なかなか下船できなかった。前の車のバッテリーが上がってしまったらしい。20分以上も待った挙句やっとフェリーを降りると、今度は入国管理局の前で待たされた。

私たちの前のキャンパー数台が並んでいるが、一台づつ不法入国者を調べている。

やっと私たちの番になって私たち二人のパスポートを丹念に調べて、あなたたちは結婚しているのですね。と言われ 47年になります。と亭主が答えた。長いですねーと感心したような言葉が返ってきたから、 いつもエンジョイしています。 と亭主が答え そうでしょう。と深くうなづいたポリスはキャンパーの下からシャワールーム、洋服ダンスからベッドの下の物入迄徹底的に調べた。

やっとオッケーのサインが出て今夜停まる駐車場へ向かったのは11時ころ。この駐車場はタヴィラのキャンプサイトでのお金持ちの友達から教えてもらったもので、メールに地図まで添えて送ってきた。

彼らはフランスの港にヨットも持っている大金持ちのの夫婦だけれど、無駄なお金は決して使わない。、このポーツマスに来ると必ず無料の駐車場を利用するという。私たちもここを知っていたなら昨年11月末無駄に27ポンドも払ってキャンプサイトに泊まらなかったものを・・・・・残念。

カーナヴィをセットしてもう遅い夜をゆっくり走ってもらった。10分くらいで教えられた駐車場へ来てみるとキャンパーでいっぱい。まるでキャンプサイトにいるくらい停まっていた。

 

 

 

 

 

 

翌朝素晴らしい天気でものすごく寒い。久しぶりの英国の冬。それでも雨が降ってないだけでもありがたい。急いで朝食を済ませて、まだたくさんのキャンパーが目覚めないうちに我が家を目指して高速M3を北上した。

 

 

 

天気の良い時の英国の郊外もまたとっても素晴らしい。例年なら雪が降ってもおかしくないこの時期、牧場には羊の姿が見える。やっぱり地球温暖化の現象だろう。

 

ロンドン近くロンドンをぐるっと取り巻く環状高速道路M25 に載った。対向車がひどい混雑していてあちこちで渋滞していた。M25 の渋滞はいつものことでイギリス一番大きな駐車場と呼ばれている。早朝仕事へむかうひとたちなのだろうか?本当に気の毒。

朝11時前には我が家に着いた。風邪もほとんど良くなった亭主だけれど、やっぱり長距離運転は疲れる。帰るなりリクライニングのいすに座ってひと眠りしてしまった。

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