ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

セルロイド

2009-03-22 10:35:55 | Weblog
子どものころ周りにたくさんあったセルロイド製品。
筆箱、下敷き、裁縫箱などずいぶんお世話になった。

しかしこのごろではセルロイドという言葉すら死語化している。
で、セルロイドについて調べてみた。
以下ウィキペディアの要約。

1856年にイギリス人アレキサンダー・パークスによって開発され、
1870年にアメリカの製造会社の商標として登録された。
極めて燃え易く、摩擦などによって発火しやいこと、耐久性がない、などの欠点により火災の原因となったことから、
消防法で規制対象物に指定され、製造・貯蔵・取扱方法が厳しくなり、
次第に姿を消していった。
現在、ピンポン玉やペン軸材料として使われてはいるが、
プラスチック等代替素材が進歩したことからほとんど使われなくなった。

実家を解体するに当たり
救い出してきた記念物の中に筆箱がいくつかあり、
そのうちの2つがセルロイド製だ。

赤いのは底に「梅が香保育園」と記されている。
保育園の卒園記念。
小学校に入学して初めて使った(人生で初めて手にした)筆箱である。

もう一方は中学時代のもの。
中2の教室風景が甦る。
教室ははみ出さんばかり、
一クラス50人もの生徒が詰め込まれていた時代。
一学年は12クラスあった。

教室の前と後ろに3班ずつあって
その間に通路が設けられていた。

たまたま隣だったクラス委員のS君が
これと色違いの筆箱を持っていた。

英語のY先生は、
教壇ではなくなぜか後ろ班最前列に座っていたreinとS君の前に立って授業をすることが多かったが、
気がつくとS君とreinの筆箱のフタが入れ替わっていることがあって
あるとき現場を押さえた。
先生の仕業なのね!と。

その筆箱を持ち帰って身の回りに置いているなんて
過去に縛られながら生きているreinであります。

S君はこのことを覚えているんだろうか。