「ご自由にお持ちください」という古本の山から探し当てた『大原美術館』。
私にとっては大変なお宝です。
美術史の原点はなんといっても大原美術館なのですから。
取材したことがきっかけで多くの画家や彫刻家、
工芸家などの名を知ることとなりました。
20代で大原美術館を担当したことが人生をかなり豊かにしています。
今日の美術鑑賞が楽しく思えるのは大原孫三郎さんのおかげです(感謝!!)。
美術館のコレクションはすべて暗記してしまったくらいでしたが、
年を取るごとに記憶が薄れ、あいまいになり…
というタイミングでこの本に出会えたことは大きな意味を持ちます。
奥付に発行年月日はなく、相当古いということだけがわかりました。
当時編集資料にしていたのではと思われる年代物。
カラーページはじめほとんどが写真ですからかなり高価であったのではないでしょうか。
大原美術館といえばエル・グレコの『受胎告知』が有名。
美術館の隣にエル・グレコという名の喫茶店もありました。
まだあるのかな~と検索してみたら健在でした。
そうだ、もう一度行かねば。行きたい。
ちょっとの怪我くらいで気弱になってはいられないぞ。
グレコもだけど見たいのは
ゴーギャンの『かぐわしき大地』やルオーの『道化』。
近い時期に念願が叶うといいなあ。