今年ほどこの画家に翻弄された年はない。
旅先でサント・ヴィクトワール山を見た。
添乗員から何の説明もなく、
延々18キロも続くこの山を見ながら「知らないで通り過ぎるなんてもったいないな~」と思いつつカメラを向けていたら
「この山は何か意味があるのですか?」と近い座席の人。
「セザンヌが好んで描いた山ですよ」。
「一応撮っとこう」と何人かは撮影してた。
でも、これ側面ですから…。
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セザンヌのアングルとは違う。
セザンヌは左端の正面から描いている。
ル・シネマに映画を見に行った。
取り込み中だったから、13日までの上映とは危なかった。
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セザンヌといったらサント・ヴィクトワール山なのだ。
映画の終わりに山の作品が次々と映し出された。
で、前にもブログに載せたが
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セザンヌを模写してみたのがこれ。
そのあとNHKの北斎のドキュメンタリーでまさにこの絵が登場した。
北斎の富士とセザンヌのサント・ヴィクトワール山の描き方が似ていると。
セザンヌは北斎に影響されたらしい。
まもなく始まる西美の「北斎とジャポニスム」、
そこにもセザンヌの絵が展示されるはず。
期待大だ。
かくして2017年は私にとっての「セザンヌ年」となったのである。
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ちなみに、セザンヌとリンゴも縁が深い。
これは洋ナシだが、リンゴの代わりに。
形は違えどリンゴのような色だと思うので。
さっきまであったリンゴはケーキに使ってしまった。