ハタザクラを見に行った。
盛りを過ぎて、旗弁をチェックするには苦労した。
それでも認めることはできた。
偶然Tさんにお会いした。
ハタザクラ見たいというご婦人をお連れしたとのことだった。
ハタザクラの根元にスミレが咲いていた。
守る会の人たちが草刈りをしているのでスミレだけが美しく根元を彩っていた。
帰り道の遊歩道沿いでカタクリが咲いているのを見た。
清楚な咲き方だった。
ザワザワと風が呼んだ。
宮沢賢治は一人山歩きをして童話の構想が浮かんだのであろう。
そんなことが頭をかすめて
呼ばれた方を見上げると、相当高い位置にヤマザクラが咲いていた。
梢に咲く桜を見るのは珍しいことだ。
2本だけだが、これまでハタザクラばかりに気をとられてこの桜たちを見逃していたのだ。
私たちだって毎年咲いてるのよ、と背高桜は語っていた。