新聞の訃報欄にソプラノ歌手伊藤京子さんが載っていた。
子どもの頃から伊藤さんの声はテレビでよく拝聴していたが
一度だけ同じコンサートで舞台に上がったことがある。
ときに私19歳、ところは上野の東京文化会館。
美智子上皇后が皇太子妃のときである。
美智子様は宮崎湖処子の詩『おもひ子』に
曲をつけて子守歌として歌っていらしたという。
皇太子ご夫妻を迎えての『おもひ子』のお披露目コンサートで、
伊藤京子さんはソロで歌った。
私が所属していた合唱団も出演、
二部合唱曲として初演したのである。
(ちなみに私はアルト)
だから伊藤さんとは舞台のそででご一緒していた。
生で、しかも直近で聴いたソプラノは記憶に残っているし、
忘れられない思い出だ。
ご冥福を祈りたい。
合掌