林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

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2008-12-21 | 更新情報
「林檎乃麗鉄道写真館ANNEX」を第150回更新しました。

駅名表示板コレクションに日立電鉄日立電鉄線おおみか駅、大甕駅、勿来駅を公開いたしました。

http://www16.tok2.com/home/reiringono/

「旅の徒然に」を第57回更新しました。

「駅蕎麦コレクション」の東日本エリアに「彩花庵」の1データを公開いたしました。

http://ringono.web.fc2.com/

「ライトレールの時代」を第26回更新しました。

岡山電軌を更新しました。

http://reiringono.hp.infoseek.co.jp/
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リフレッシュ休暇北海道一周の旅12.

2008-12-21 | 鉄道・旅行
  12.室蘭のカレーラーメンと3つの特急

東室蘭で寝台特急「北斗星」を下車して、それを見送り、
まずはこの駅の駅舎取材をする。
改札を出る時に乗車券と特急券・寝台券に“無効”の判子を押して貰う。
こうすることによって切符を記念に貰うことが出来る。
駅舎取材をしてから再び改札を潜って室蘭本線に乗り込む。
ここからはキハ40形2両編成の気動車に乗車する。
終点一つ前の母恋で下車する。
“母恋”という地名は、漢字で見ると“マザコン”の住人が多いところのような気がするが、
これは当て字でアイヌ語で「ホッキ貝が多いところ」という意味だそうである。
この駅で下車したのはこの駅で販売されている駅弁「母恋めし」の購入のためである。
母恋めしは駅弁通の中でも特に有名な駅弁である。
ホッキ貝の炊き込みご飯で作ったおにぎりや燻製玉子などが、小分けされている。
また販売箇所が限られていることと、
手作りのために販売数が限られていることもあって、幻の駅弁ともいえる。
今回はこの駅弁を購入するために無人駅で下車したのである。
しかし待合室に出て呆然とした。
駅弁販売所が「本日休業日」だったのである。
51分の乗り換え時間で終点の室蘭まで行く。
室蘭本線の終点で、ここで駅取材したあとに旧室蘭駅の駅舎を取材する。
旧駅舎は現駅舎より少し海寄りのところにあり、
保存されていて室蘭観光協会として利用されている。
立て看板には以下のように書かれている。

 旧室蘭駅舎公園

~明治の面影を残す終着駅のメモリアル~

幌内炭坑の石炭の積出し港となった室蘭港と室蘭の発展を支えてきた大動脈が
室蘭~岩見沢缶に布設された鉄道路線・室蘭本線であり、
その栄枯盛衰の一部始終見守り続けながら現室蘭駅が開業100周年の記念すべき年に、
幾多の思い出を刻みながら大役を無事終え、
平成9年10月1日のダイヤ改正をもって新室蘭駅に世代交代し、
その歴史の幕を閉じることとなった。
明治30年(1897)輪西~室蘭間の鉄道完成により、
現長崎屋中央店向かい付近に当時建設され一度他に移転後、
明治45年(1912)現在地に新築された。
昭和54年長年の風雪で痛んだ駅舎を改修したが、
札幌の時計台と同じ寄せ棟造りで明治建築の面影を残す
屋根や白壁づくりの外観を保存した全国でも珍しい建物である。
平成11年(1999)8月13日国の登録有形文化財として正式に登録された事により
これまで室蘭駅が果たしてきた役割を後世に伝えるため
歴史的建造物・室蘭駅を保存するとともに旧室蘭駅周辺を整備する事となった。

                         室蘭駅

駅舎の外観を取材後に中に入って旧駅舎で使われていた品物などを見学する。
中は観光協会として室蘭の特産品のポスターが貼ってあったが、
その中で“室蘭カレーラーメン”のポスターが気になった。
さらにビデオも流されていて、室蘭は札幌の「みそ」、旭川の「しょうゆ」、函館の「しお」に次いで、
北海道第四の味として街ぐるみで“カレーラーメン”を押しているそうである。
観光協会の窓口で、一番近いカレーラーメンの店を訪ね、
「味の大王 室蘭本店」を教えて貰う。
渡された地図を頼りに店に着いた時には、11:40a.m.を過ぎていた。
12:12の特急「すずらん5号」に乗らなければならない。
そのため慌てて喰う事になったが、それでもカレーラーメン\700は美味かった。
縮れた麺に濃厚なカレーのつゆが絡みつく。
冬が近いこの季節でも汗だくになり、何とかラーメンを喰い終わって慌てて室蘭駅に行く。
改札を潜ると既に特急「すずらん5号」に充当された785系が停車していた。
かつては国鉄特急形の781系電車が充当されたが、
札幌-旭川間の特急「スーパーホワイトアロー」が「スーパーカムイ」に変更され、
789系1000番台が新造されて投入されたため、
余剰の785系が「すずらん」に投入されたのである。
まだまだ非電化区間が多い北海道で、特急電車が使用されるのは、
札幌-旭川間の「スーパーカムイ」、札幌-室蘭間の「すずらん」、
そして函館から津軽海峡を渡って八戸まで行く「スーパー白鳥」のみである。
その中で781系がまだ残っていたのは「すずらん」だったが、
789系1000番台の新造投入のために781系が淘汰された。
1時間40分で札幌に到着し、ここで8分の乗り換え時間の中で「スーパーカムイ27号」に乗り換える。
乗り換えの時にちょうど「トワイライトエクスプレス」が隣のホームに停車していた。
今回の旅で乗りたいと切望しながら、結局叶わなかったあこがれの寝台特急である。
14:00札幌発の「スーパーカムイ27号」で1時間20分で旭川に行く。
ここで1時間21分の乗り換え時間でゆっくりと車両取材する。
売店で駅弁「蝦夷わっぱ・ミックス」\1,000を購入し、
16:41旭川に到着する「オホーツク5号」に乗り込んで終点の網走まで行く。
この列車も札幌始発だが、
ここで車両取材するために敢えて1本早い「スーパーカムイ27号」で旭川に行ったのだ。
785系「すずらん」と789系1000番台「スーパーカムイ」はグリーン車が連結されておらず、
指定席の「uシート」が連結されているのみだったが、
運転距離の長い「オホーツク」にはグリーン車が連結されていて、
今回の「北海道フリーパス」はグリーン車用なので、ここでこの旅で初めてグリーン車に乗る。
グリーン車ではアテンダントが使い捨てのおしぼりとドリンクサービスがある。
ホットコーヒーをチョイスする。
考えてみれば今日3杯目のコーヒーである。
遠軽でスイッチバックして3時間56分かけて網走を目指す。
途中、列車が急ブレーキをかけたことがあった。
車掌の車内放送で「鹿が線路内に立ち入ったため」と説明した。
予定では20:37に網走に到着する事になっていたが、この急ブレーキで4分遅れになってしまった。
網走駅に来るのは2度目である。
ホテルにチェックインする前にLAWSON網走駅前店でつまみやビールなど購入し、
ホテルルートイン網走駅前にチェックインする。
このホテルには大浴場が付いているため、早速大浴場に行って長旅の疲れを癒し、
風呂から出てから部屋に戻ってビールを飲み、11:00p.m.過ぎには寝てしまう。

2008/11/30 22:29

画像:観光案内所を兼ねている室蘭駅旧駅舎 撮影時刻 2008/11/13 11:23:18
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リフレッシュ休暇北海道一周の旅11.

2008-12-21 | 鉄道・旅行
  11.食堂車「グランシャリオ」の夜と朝-フォトグラファーとしての大失態

寝台特急「北斗星」にはグランシャリオという食堂車が連結されている。
現在運行されている特急列車のうち、
食堂車が連結されているのは「北斗星」の“グランシャリオ”のほか、
「カシオペア」の“ダイニングカー”、
「トワイライトエクスプレス」の“ダイナープレヤデス”のみである。
かつては新幹線にも食堂車があったが、
今では夜行列車に3本が残るのみとなってしまった。
「北斗星」の食堂車には「グランシャリオ」という愛称が付けられていて、
4人掛けのテーブルと2人掛けのテーブルが設置されている。
ディナータイムは事前に予約しなければならず、
メニューはフランス料理コース\7,500と北斗星懐石御膳\5,500があり、
今回は北斗星懐石御膳の予約券を購入しておいた。
事前に予約してあるために既に席も決まっていて、
席に着いてからドリンクメニューを渡される。
せっかく北海道に行くのだから“クラシック”をオーダーした。
“クラシック”は北海道限定のビールである。
食事のメニューが用意されていて、それには両方の料理が書かれている。

 北斗星懐石御膳

   【焼八寸】

銀だら粕漬焼、さより抹茶巻、バイ貝旨煮、
はじかみ生姜、手毬サーモン

   【煮物】

里芋、博多高野、有頭海老、
こんにゃく、ふき、絹さや、季節人参

   【酢の物】

鮭とかれいの市松昆布巻
ずわい蟹、胡瓜、レモン

   【刺身】

サーモン、海老、小鯛、あしらい

   【揚物】

白身魚、牛蒡つみれ、蟹あん、青唐

   【季節の炊き込みご飯】

   【お吸い物】

   【季節の和菓子】

料理は確かに美味く、上品な味だが、
もし走る列車の中でなければたぶん\2,000くらいしか出せないと個人的には思う。
それでも走る列車の中で温かいお吸い物を飲めるのは、特別である。
フランス料理は一皿ずつ出されるが、
懐石料理はいっぺんに出されるために先に喰い終わってしまう。
本当は料理の写真を撮ろうと思ったが、
車内放送を聞いて慌てて部屋を出たため、カメラを持ち込むのを忘れてしまった。
これは大失態である。
勿論、普通の旅行者としてはたいしたことではないのだが、
この先食堂車で食事をする機会があるのかどうか分からないと考えれば、
フォトグラファー林檎乃麗としては大失態と云って良い。
満腹になって部屋に戻り、
しばらくするとパブタイムが始まった。
食堂車「グランシャリオ」は予約制のディナータイムが終わると、
11:00p.m.までパブタイムとなる。
これは予約を必要としない。
しかもビーフシチューセットやハンバーグセット等の食事メニューもある。
ディナーを予約せず、パブタイムに夕食を取ることも多いという。
混雑すると思って車内放送が始まって直ぐに云ったが、席はまだ空いていた。
ここで北海道のソーセージ盛り合わせ\800とクラシック\600をオーダーする。
今回はコンパクトデジカメを持ち込んだ。
ソーセージはちゃんと火が通っていて、価格は多少高いが満足だった。
部屋に戻ってシャワーを浴びてからソファベットで寝る。
“ロイヤル”には個室にシャワー設備が付いている。
トイレや洗面設備と一体型のシャワー室である。
時間は10分だが、タイマーはシャワー室から出てリセットすればまた使える。
室内でシャワーを浴びられるのは、SAクラスならではの特権だ。
翌朝は5:45a.m.に起床し、再びシャワーを浴びて函館駅に到着するのを待つ。
6:00a.m.にモーニングサービスをお願いしていたので、
シャワーを浴びてから届けられたコーヒーで一息つく。
これもSAクラスならではの特権である。
ここで青函トンネル専用のED79型電気機関車から、
北海道用のディーゼル機関車の重連に付け替えが行われる。
この函館駅停車の8分の間にED79型電気機関車の取材をする。
この先は非電化区間もあるため、ディーゼル機関車が重連で使用される。
寝台列車専用のブルーに塗色されたDD51型ディーゼル機関車だ。
函館を出てから車内販売が始まる。
函館駅で積み込まれた駅弁が車内販売されるのである。
予定では食堂車のモーニングタイムに朝食を取るつもりでいたが、
車販で駅弁を購入して朝食とすることにした。
食い終えてから食堂車「グランシャリオ」に行ってコーヒーだけをオーダーする。
この旅2杯目のコーヒーである。
車窓を見ながら朝の北海道の景色を楽しむ。
やがて列車は長万部を出て室蘭本線に入る。
09:32に寝台列車「北斗星」は定刻通り、東室蘭駅に到着する。
のんびりしていたら「まもなく東室蘭です」と車内放送が入り、慌てて支度をして下車した。
昨日夕方に出掛けた時にはコートは少し暑いなと思ったが、
東室蘭で降りた時には空気が冷たく、コートを着てきて良かったと思った。

2008/11/27 22:45

画像:食堂車「グランシャリオ」の車内 撮影時刻 2008/11/12 21:33:19
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リフレッシュ休暇北海道一周の旅10.

2008-12-21 | 鉄道・旅行
  10.A列車で行こう-寝台特急「北斗星」の旅

ついに北海道一周の旅の当日になった。
何時もは朝早く出るために朦朧としたまま出掛けることも多いのだが、
今回は行きも寝台列車の旅なので朝もゆっくり寝ていることが出来る。
夕方まで家でゆっくりして、予定通り、16:42幕張発の電車に乗り込む。
予定では津田沼で快速に乗り換えて東京まで行くことにしていたのだが、
津田沼駅で下車すると隣に始発電車が停車していたので、
急遽それに乗って秋葉原まで行くことにした。
しかし亀戸まで行った時、前の列車が錦糸町駅でドア故障となり、
そのためしばらく亀戸駅に停車していた。
結局、前の電車は一端乗客を降ろして回送され、漸く運転再開となった。
錦糸町駅で降ろされた前の電車の乗客が乗り込んできたので、
さらに錦糸町での発車や秋葉原での下車に時間がかかってしまった。
しかし今回の予定では上野駅で1時間の乗り換え時間を設定していたため、
この遅れはほとんど影響はない。
秋葉原で京浜東北線に乗り換えて上野まで行く。
平日だったが、まだ帰宅の時間には少し早いため、それほどの混雑ではなかった。
6:00p.m.前に上野駅に到着し、“五つ星広場”でゆったりと列車の入線を待つ。
上野駅下のホームの13番線は、寝台列車の発着ホームであるが、
それ以外は宇都宮線(東北本線)、高崎線、上越線の始発ホームとして使用されている。
北斗星、カシオペア利用者専用の待合ブース“五つ星広場”で、
停車位置に並ぶ人々や発車寸前の電車に駆け込む人々を眺め、
缶のコーンクリームスープを飲みながら平日に旅に出る幸せを噛み締めていた。
6:50p.m.頃になって「北斗星」が推進回送されてくる。
推進回送とは機関車が客車を牽引するのでははなく、
客車を機関車が後ろから押す形で回送運転されることである。
東京駅の発着では機回り回送できるが、
上野駅の13番線ホームは行き止まりになっているために機関車を切り離しての回送が出来ない。
そこでバックで運転する形で尾久の車両基地から回送されてくる。
勿論、機関士には前が全く見えないため、
通常の運転での最後尾になる客車の連結部の扉を開けて推進運転士と呼ばれるもう一人の運転士が、
前方の信号や安全確認をして無線で機関車の運転士に指示を出しながら回送される。
この推進回送も上野駅での寝台列車の名物の一つである。
出発までの約10分、車両取材をしてから10号車に乗り込む。
今回の牽引機関車はカシオペア色のEF81型99号機だった。
交直流型のEF81型電気機関車は原則として電化区間ならどこでも走ることが出来る。
東北本線は上野から黒磯までは直流電化されているが、
そこから先は交流50KHzになっているため、走行しながら交直流の切り替えが出来る機関車が使用される。
ここから青森信号所までこのEF81型電気機関車で牽引される。
青森信号所で青函トンネル専用のED79型電気機関車に付け替えが行われる。
海底トンネル内は塩分濃度が極めて高いため、塩害対策を施された専用機が使用される。
11月12日水曜日、19:03、定刻通り寝台特急「北斗星」は東北本線の長い旅に出た。
今回は念願の「北斗星」SA1、“ロイヤル”の旅である。
個室の広さも“シングルデラックス”とは比べものにならない。
ベッドにもなるソファがあり、それとは別に一人掛けの重厚な椅子と小さなテーブルが着いている。
壁には液晶テレビが設置されており、食堂車と直通の車内電話がある。
パブタイムに飲み物やつまみを部屋に運んで貰うことも出来るのが、この個室の特権である。
列車が走り出してまもなく、ドアがノックされ、ウエルカムドリンクが運ばれてきた。
白ワインハーフボトル「2007 Muller-Thurgau」、
ウイスキーミニボトル「The Blend of Nikka Whisky」、
伊右衛門250ml缶、
ボルビック小ボトル、
それにウイスキー用のアイスセットなどがトレーに載せられてきた。
これもSA1の特権である。
そのあと車掌が検札に来たのだけれど、切符が見つからなくなってしまった。
いろいろと探すが見つからない。
車掌も「あとでまた来ますよ」と云ってくれ、部屋のカードキーだけ置いていってくれた。
車掌が出て行ってから自分の着ている服の胸ポケットに入っていることに気付いた。
まるでコントみたいな話だが、ついついやっちゃってしまった。
大宮で乗客が乗り込んできた時に再び来て検札して貰う。
そして食堂車「グランシャリオ」からディナータイムの用意が出来ましたと車内放送があった。
この旅の一つのメインイベントであり、楽しみにしていたディナーに行く。
しかしこの時に大きな失態をしてしまった。

2008/12/13 11:43

画像:寝台特急「北斗星」の牽引機関車カシオペア色EF81型99号機 撮影時刻 2008/11/12 18:53:25
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