5.西舞鶴での乗り換えと代行バス-丹鉄女性職員の奮闘
特急「まいづる1号」は特急「きのさき3号」と連結されている。
1号車から4号車までの287系基本編成は「きのさき3号」として運行、
附属編成の3両が「まいづる1号」として使用されている。
まずは予約していた7号車3番D席に荷物を置く。
0番線ホームを移動して到着した時にはあと3分くらいしかなく、
売店でアイスコーヒーだけ買って再び乗り込む。
山陰本線は去年乗り潰し済みで、まずはアイスコーヒーでまったりする。
京都を08:36に出た特急「きのさき3号」「まいづる1号」は、
二条、亀岡、園部、綾部と停車し綾部で2つの特急は分離される。
綾部を出て和知に差し掛かる頃には2つの特急の間の通行が制限され、準備作業に入る。
287系は電気連結器や自動解結装置を備えた密着連結器であり、
客扱いの前に分離し、基本編成4両の「きのさき3号」は、
そのまま山陰本線を福知山まで行く。
残された附属編成3両の特急「まいづる1号」は逆方向に走り出し、
舞鶴線に入って西舞鶴、東舞鶴に停車していく。
京都丹後鉄道に乗り換えるために西舞鶴で下車する。
乗り換え時間は11分で、改札を出て西口に向かう。
西口階段前には京都丹後鉄道の女性職員が出迎え、
「天橋立方面へお越しの方はいませんか!」と乗客に向かって声をかけていた。
申し出た乗客には東雲までの代行バスであることを伝え、
停車している観光バスに案内していた。
乗客ひとりひとりに手厚く対応するその姿には感動さえ覚える。
不通になったのは丹鉄の過失ではないが、
乗客に迷惑をかけていることに対する鉄道会社の姿勢が現れている。
この女性職員に家族お出かけきっぷを事前購入したことを伝え、
正式な切符を発行して貰う。
この切符を手に代行バスに乗り込み、東雲を目指す。
女性車掌なのだろうか、案内役が乗り込んだ。
また運転手の名札をつけた男性二人も乗り込んでいた。
東雲は無人駅で駅員の詰め所もないため、
交代職員も代行バスに乗って移動するのである。
まずは西舞鶴の隣の四所という駅に向かう。
ガイドの女性が駅の中にまで入って待っている客がいないか確認したが、
ここで乗降する客はおらず、東雲を目指す。
途中に崩落現場を確認しようと思ったが分からなかった。
途中道は混んでいたがほぼ予定通りに東雲に到着、
下車する間に駅舎取材を強行、列車に乗り込む。
東雲は相対式2面2線で駅舎と反対側のホームとは構内踏切で繋がっている。
停車していたのはKTR800形KTR801だった。
車内は転換シートになっており、観光利用を意識した造りになっている。
バス代行になっていなければ西舞鶴を10:37に西舞鶴を発車し、
東雲には10:52に到着、10:53に出発することになっており、
このダイヤに合わせて10:53にKTR800形KTR801は東雲を発車した。