3.飯田橋駅-設立の経緯と駅改良工事
飯田橋駅は大きくカーブしたところに無理矢理ホームを設置したため、
電車とホームの間に隙間が大きく空いた場所が出来てしまった。
※カーブの大きい以前のホーム
※撮影日時 2001/08/05 12:18:45
何故そんな場所に駅が出来たかというと、
飯田橋駅の敷設された歴史にある。
もともと現在の中央線の八王子までの区間は甲武鉄道が敷設した。
新宿から立川までは1889年4月11日に開業、
同年8月11日に立川から八王子まで延伸、
1894年10月9日に新宿から牛込(現・廃止)まで延伸、
1895年4月3日には牛込から飯田町(現・廃止)まで延伸された。
牛込から飯田町の距離は約800mである。
飯田町は神田川に沿って敷設された路線が、
神田川分流に沿って大きくカーブした場所にあった。
終着駅であったため、そういう線形でも良かったのである。
甲武鉄道は1906年10月1日に国有化、
1909年10月12日の線路名称制定により中央東線、
1911年に中央本線となっている。
関東大震災からの復興で貨客分離の複々線のため、
牛込と飯田町を統合し、その中間点に飯田橋駅が開業した。
カーブの途中に駅が設置されたのは、
飯田町へ大きく弧を描く線形の途中に設置したためである。
廃止された飯田町は貨物専用の駅として残され、
国鉄分割民営化後にJR貨物に引き継がれている。
※旧飯田橋駅西口
※撮影日時 2001/08/05 12:13:25
カーブの途中に出来たホームを改善するため、
2016年8月7日から駅改良工事を開始、
ホームを新宿方に約200m移設、
カーブに入る前の場所にホームを設置したのである。
2020年7月12日に西口新駅舎が完成した。
ここで駅取材してから4つ先の千駄ヶ谷まで行く。
千駄ヶ谷は東京オリンピックを契機にリニューアルされた駅である。