10.東海道本線逢妻と刈谷の駅取材
共和で駅取材を終え、08:36発の豊橋行きに乗り込む。
共和の隣は大府で、ここは武豊線の乗り潰しの時に取材済みで、
その隣の逢妻に行く。
JR逢妻駅は相対式2面2線の地上ホームを有する東海道本線の駅である。
1番線は下り方面、2番線は上りが使用する。
画像は南口で、橋上駅舎化されている。
開業は1988年3月13日で、
駅所在地は愛知県刈谷市熊野町二丁目にあり、
刈谷市が建設費の全額を負担した請願駅である。
駅名に関しては由来が駅に表示されている。
『逢妻』の由来
『逢妻』は、刈谷市の西を境川と並行して流れる逢妻川の名に基づく。
逢妻川については、『参河国名所図絵』に
「池鯉鮒(ちりゅう)駅を少し離れて西に在り。
水源加茂郡土橋辺より花園村(豊田市花園町)に至りて海に入、
遇妻川といへるは、昔在原業平に懸想せし女あり、
かきつはた姫と云。業平東へ赴給ふ。
跡を慕いて八橋(知立市八橋町)にて追付けるが、
業平朝廷を憚り、河を隔て偶給ふ。
ゆえに後世遇妻川といふ」とその由来を記している。
ここでいう池鯉鮒駅は、東海道の宿駅を指す。
逢妻はこの地の村の名になり、現在も刈谷市に逢妻町がある。
逢妻で南口、北口を取材し、08:58発の岡崎行きに乗り込む。
これに乗って隣の刈谷へと行く。
JR刈谷駅は島式2面4線の地上ホームを有する東海道本線の駅である。
1番線は上り待避線、2番線は上り主本線、
3番線は下り主本線、4番線は下り待避線となっている。
名鉄三河線も乗り入れており、
北側がJR東海道本線、南側が名鉄三河線となっている。
橋上駅舎化され、画像は北口である。
刈谷に駅が出来たのは1888年9月1日で、
武豊から大府を経由して木曽川まで敷設された区間の、
大府から浜松までの区間が開通したのと同時だった。
1914年2月5日には三河鉄道の刈谷新駅が開業、
1923年2月に刈谷新駅が現在地に移設、
1927年11月10日に省電(現・JR東海)と共同使用駅となる。
三河鉄道は1941年6月1日に名古屋鉄道に合併し、名鉄三河線の駅となる。
刈谷駅は1989年1月に橋上駅舎化され、
JR東海と名鉄の共同使用駅は改称、南北自由通路上に、
それぞれ独立した改札が設置されるようになった。