8.別所温泉の足湯と上田の「ろくもん」
狸を追いかけてみたが、民家に入られてしまい見失ってしまった。
仕方なく予定していた予定していた「大湯薬師の湯」に行く。
前日雨や今朝の霧のために足湯のベンチが濡れていて座る場所を確保するのが大変だった。
そのためがほかに利用客もなく、
あとから来たおばさんもベンチが濡れていたので入らずに帰ってしまった。
足湯は適温でゆっくりと入るにはちょうど良かった。
「温泉分析書」には泉温30.9度と書かれている。
ゆったりぬるめのと足湯を愉しんでから駅まで道を戻っていく。
また狸に合わないかなと思って少し寄り道をしてみたが、出会うことはなかった。
もしかしたら狸に会ったという記憶自体、狸に化かされているのかもしれない。
それでも途中の紅葉は綺麗で、別所温泉の秋を満喫できた。
駅まで戻って入場する前に保存されているモハ5250を取材する。
これは丸窓電車としてかつて別所線を走った車両で以下のような解説が掲示されている。
モハ5250(丸窓電車)
当社で最初の新造電車として、
昭和2年日本車両会社で3両製造されました。
ドアーの戸袋の窓が縦長楕円形であり、
その形状から「丸窓電車」の愛称で親しまれ
別所線の主力電車として塩田平を走りつづけましたが、
昭和61年10月に5000形導入とともに引退しました。
現在はその姿をここに保存し往時を偲んで頂いています。
10:39に別所温泉を折り返す電車には袴姿の女子大生が乗り込んで、
沿線のガイドを学生ボランティアという形で行っていた。
これは沿線の上田女子短期大学の学生のようで、
各駅ごとに手作りのフリップでいろいろな話をしてくれた。
学生と言うことで話は原稿棒読みでタイミングがずれるなどはあったが、
それでも乗客は暖かい拍手を送っていた。
おかげで帰りの車内も飽きることなく上田までの約30分を愉しむことが出来た。
上田に到着してお城口から外に出て、予定していた「とんかつ力亭」に行き、ヒレかつ定食1,600円を喰う。
上田での乗り換え時間は1時間22分を予定しいているが、
その途中に観光列車「ろくもん」が10分間停車する。
これを取材したくて早めにしなの鉄道の改札を潜り、到着を待つ。
この「ろくもん」はしなの鉄道で使用されていた115系S8編成を、
水戸岡鋭治氏のデザインで改造した観光列車である。
水戸岡さんらしいデザインの外観だが、車内も木をふんだんと使っていて、
車内で沿線有名店のシェフが監修した料理を楽しめ、軽井沢から長野までを運行している。
愛称名の「ろくもん」とは上田にゆかりの真田家の家紋「六文銭」に由来している。
上田での停車時間は12:03から12:12の0分間で、その間に十分取材できた。
停車中の駅のBGMも大河ドラマ「真田丸」のオープニングが繰り返し流されていた。
この車両を到着から出発まで十分に取材し、12:33発の長野行き普通列車に乗車する。