rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

2024年のリコリス「夏水仙」とぼやき

2024-08-30 12:21:29 | つぶやき&ぼやき


今年も美しい姿を現してくれました、リコリス「夏水仙」でございます。
暑さで体力気力共に尽き果てた私へ、庭にすっくと立ち咲く薄紅色の花が、優しい息吹を寄せてくれました。
おかげさまで、ここにこうして文字を書き連ねられています。

さて、芸術に興味をお持ちの方々には、衝撃的なニュースが届いたと思います。
千葉県佐倉市にある私設美術館DIC川村記念美術館が、来年の一月に休館するというものです。
美術館を運営している企業の業績が思わしくなく、経営効率化の選択を迫られたのでしょう。
とても惜しいことです。
印刷インクなどを主に扱う企業が美術館を設営し運営するその姿勢に、とてもリスペクトしていました。
芸術は余裕の産物であり、その源泉でもあります。
広大な敷地によく手入れされた庭園、ミニマムによりながらクラシカルな建物にゆったりと展示された古典絵画から現代絵画まであり、とても欲張りで豊かな場所です。
レンブラントの肖像画もありながら、特にロスコ・ルームは、秀逸です。
かつては、長谷川等伯「 烏鷺図屏風」なども所蔵していたが、いまありません。
今ある収蔵作品も、売却されるものも出そうです。
経済が低迷し国力が落ちてくると、真っ先に削られるのは、文化と教育ということは歴史を辿れば見えてきます。
経済も大切なのはわかりますが、それを維持していくには何が必要なのかを思えば、今の流れがそれを阻害するしかないように思えてしまいます。

せっかくリコリスが渡してくれた元気も、もう底がついてきたようですね。
今日は、体と心に滋養を付けてくれる食事を取ろうと思います。

ししとうチャンプルー

2024-08-14 14:59:51 | 食べ物たち
今日も、地上を焼き尽くさんばかりの苛烈な暑さが、我々を挫こうとしている。
畑の野菜を収穫するにも、暑さ対策の装備を怠ってはならない。
直射日光を素肌に当てないよう長袖長ズボンを着用し、顔には日焼け止めを丁寧に塗布するのを忘れずに、首には保冷剤を巻き込んだ日本手拭で冷却するスタイルで挑む。
三本の鈴なりなのししとうの木からをボウルに山ほど収穫するうちには、目に入り込むほどの滝のような発汗を体験する。
日照りと乾燥に負けない生命力の塊であるししとうを無駄にしないで利用する必要に迫られた私。
冷蔵庫には、豆腐と卵、長ネギがある。
必要は発明の母とはよく言ったものだ、同じ緑担当としてゴーヤの代わりにししとうを使って見ようと思いつく。

【材料】・ししとう   一人10本以上で2人前分
    ・豆腐     半丁
    ・卵      3個~4個
    ・長ネギ    1/2本
    ・削り節    1パック
    ・サラダ油 ごま油 塩 コショウ 
【作り方】ししとうのヘタを切り落としたものをサラダ油を引いたフライパンで炒める。
    ※適当に細く切ったしいたけをしいたけを加えても美味
     ししとうに火が通るころに豆腐を崩しいれて炒め、細かく切った長ネギを併せ炒めながら塩コショウで少し濃い目に調味する。
     そこに卵を割り入れて全体に絡めるよう混ぜ合わせながら加熱しているところに削り節を振り入れる。
     卵に大まかに火が通るころ、ごま油をさっと垂らして火を止めると出来上がり。

緑・黄色・白と彩りも美しく、ししとうさえあれば、早くお手軽にできるのでおすすめの夏の一品。
しかし、時に辛味のあるししとうがある場合があるので、嬉しいアクセントと思えたなら、ゴーヤよりも食べやすいと思われる。
灼熱地獄のキッチンで調理してからのエアコンが効いた部屋で食するので、気がついたときにはししとうチャンプルーの姿はなく、絵なしという相変わらずのサービス精神に欠けた内容で申し訳ない。
ちょっとだけ皆様の想像力を使って、絵図らを補ってください。  

2024年8月12日 ペルセウス座流星群と・・・

2024-08-13 10:01:35 | 空・雲・星・太陽たち
ペルセウス座流星群の極大期が、23時ごろと月明かりもなく好条件だった。
しかし今は夏、日中に蓄えられた熱で夜になっても田舎なのに30度近く、加えて活動温度になって生存を賭けた蚊の猛攻があるため、とても屋外で観測するのが厳しい。
特に近頃は、イノシシやハクビシンなどの動物と治安悪化に伴う人的災難の恐れも高く、没頭して空を見上げてはいられない。
だから、いつものキッチンの窓から北東の空を眺めることにした。
23時15分からほぼ東よりの空を見ること5分、低い位置で左から右へと流れる光を発見。
1時間に40個ほど流れるらしい情報で、期待はぐっと高まってきた。
それからまた5分後あたりに先ほどの光の位置よりやや左側の上から下にかけて、一つ星が流れた。
日中、照りつける陽射しの中でブルーベリー摘みをしたため、疲労が襲ってきて集中力がもたない。
それでも、あと一つ見るまで粘ろうと、それからさらに5分空を見つめる。
北東のそこそこ高い位置で、こちらに向かってくるような強さで光が走る。
ちょっとした火球に匹敵するほどのきらめきだった。
粘った甲斐があったと、心躍らせながら就寝する決意を固めた。

さて、太陽フレアが活発で、磁気嵐がいい具合に北海道近くにかかるらしい情報があった。
今朝になって、SNSをチェックすると、そこには低緯度オーロラ祭りが繰り広げられ、しかもペルセウス座流星群と同時であったから、流れ星も一つの画像に収まる素晴らしい報告が列挙していた。
しかも、オーロラの特徴でもあるピラーもあったとか。
うらやましい限りではなるけれど、多くの人が寝る間を惜しんで観測してくれたおかげで、それを間接体験できるのでありがたい。
そうはいってもだからこそ、いつの日にか、自分の目でオーロラを見たい気持ちは、さらに強まっていく。


スリランカカレーにド嵌り

2024-08-12 22:29:04 | 食べ物たち


3年位前より、スリランカカレーに嵌っている。
鮮烈な辛さ、野菜とスパイスの絶妙なバランス、食後に口の中に残る後味がすっきりとして胃がもたれないなど、体によい刺激と滋養を与えてくれる食べ物だ。
行きつけのお店は、スリランカ出身の女性が丁寧にカレーを作っているところだ。
そこの定番のカレーは、季節の野菜を使い、5種類以上のカレーがライスを取り囲んで、同じ組み合わせに出会ったことがない。
あまりにも好き過ぎて、自分で作るカレーも、市販のカレールウを使わなくなっている。
画像は、かぼちゃのカレーを好む元小さい人のために、ココナツミルクを使いまろやかな味に仕立てたものと、ししとうと赤ピーマンのカレーはややほろ苦く爽やかにしてみたものだ。
スリランカカレーは、お皿に乗せた何種類ものカレーをすべてよく混ぜ合わせて食べるスタイル。
できれば、チキンカレーがあれば言うことなしであったが、材料がなくて、今回はベジタリアン的なカレーとなった。
近いうちに、ナスやにんじんなどでも挑戦してみたい。
いろいろな国や地方のカレーがあるけれど、食べた中では断然スリランカカレーに軍配が上がる。
皆さんも、一度お試しあれ。


セミもきつい高温地獄

2024-07-29 16:07:29 | 生き物たち
連日、命の危険を感じる酷暑が続いている。
先ほど、15時をまわったあたりから、突然外が賑やかになった。
セミが、堰を切ったようにいっせいに鳴き出したのだ。
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミたちが、競い合っているみたいに。
あの不快な蚊も、今年は少ない。
35度を超える日が続くと、生存率が落ちるせいらしい。
セミにおいても、35度を越えると熱中症になる危険が増して鳴かなくなるという。
この両者からしても、35度というのはデッドラインの指標になりそうだ。
それなのに人間ときたら、35度を越えて炎天下の中、アスファルトの照り返しと蓄熱による熱射地獄の中でも、さまざまな耐暑グッズを駆使しながら活動を強いられている。
ちょっとでも活動を停止したら経済が崩壊するという、強迫観念に取り付かれているかのようだ。
そうだとしたら、なんと脆弱なシステムなのだろうか。
また、あまりにも偏ったシステムともいえるだろう。
実際、苛酷な環境で労働に従事する人たちには、その負荷に見合わない報酬が与えられている。
完璧なリスク対応の報酬というのは算定が難しいにしても、差が激しすぎるのではないか。
ましてや、この物価の高騰、税負担の激増、治安の悪化、生きるのに楽しさを見出しにくい状況が、さらに進行している。
温度のデッドラインをさらっと突破し、社会状況のデッドラインは煙に撒かれて超えているのすら気づけない現状だ。
生きながら立ち枯れる世界が、既に始まっている気がしてならない。
セミや蚊のように、葉陰で温度が下がるのを待っているということが、通用しないと思えるのだ。