まったくもって嘆かわしいと思ったこと

中くらいの人の学校についての、まったくもって嘆かわしいと思ったこと、たぶんその弐。

衣替えにつきワイシャツが半袖へと移行した。
でも、中くらいの人は冷房が苦手なので長袖シャツを着用し、暑いときにはきちんと折って捲り上げるのだ。
ところが、教師にだらしが無いと言われ、校則で夏は半袖着用、長袖の捲り上げは禁止となっていると注意された。
これは、公立の高校の出来事だ。
中くらいの人は、野球部でもないのに坊主頭、制服をいじることも無く、部活動と勉学に勤しむ、親が言うのもヘンではあるがまじめな学生だ。
地域の優秀な子女が通うこの学校はかつて、自由な校風を誇っていた。
ところが今ではがんじがらめの校則と、部活動に所属するよう誘導し、半ば強制的に課外参加を促され、生徒の自由な時間を極力減らし何から何まで管理下に置こうとする。
もっともこの学校だけではなく、中学校においても、自主性を抑制した管理しやすい社会のコマ養成施設のような嫌いがあるのではないか。
たかがシャツの袖を捲くるか捲くらないかの些細なことでも、そこに厳格な線引きを定め強制力を持たせることが、とてつもなく奇妙で底知れない狂気を宿しているようで空恐ろしく感じた。

今日、中くらいの人は半袖のシャツを着ていった。
エアコンの風が当たらない席になったから、大丈夫なのだと言う。
しかし、幾分かの幅を持たせない管理とというものは、管理する側は判断が楽だろうけれど、それでは人は息が詰まって思考が死んでしまう。
さては危険な世界が、もう開いているのだろうか。