rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

家族の餃子

2020-05-23 22:51:22 | 食べ物たち
餃子を作った。
今日は、元中くらいの人と、40個の餃子を作った。
初めて一緒に作った。
元小さい人とは、ちょっと前に二回ほど作ったことがある。
ひだを寄せ、具を包んでいくだけのことだけど、話をしながら自分たちの食べるものを作る何気ないことだ。
けれど、こんなことがとても大切なのだと、いまさらながらに気づく。
シンプルにおいしい物を食べるために、協力し合いことをなしていくなかで、やり方を伝えたり、失敗から学んだり、工夫をしたり、うまくできたときは認め合う、いろいろなやり取りが行われる。
料理をするという仲立ちで、言葉と気持ちの交換をすることが、実に濃密な心の交流をもたらし、安定を与えてくれるのだ。
確かに、なんとなくはわかっていたことであった。
しかし、彼らが幼いときには、自分だけでこなせば時間もかからず、危険なことも面倒なこともないと、料理を一緒に作ることができないでいた。
何かを大きく失っているだろうと思っていてもだ。
それをあらためて意識し、振り返ることができるのは、今の職について多くを学んだおかげなのだと思う。
どのような経験、場面において、多面性があり、両価的でもある。
いずれにせよ、一方だけを見ないで、俯瞰し客観性を持ってそれらを振り返ることが大切なのではないだろうか。
だからなのか、今日の餃子は、何かとても哲学的な味がした。