rock_et_nothing

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ささやかな楽しみで心を癒す、それは甘酒

2024-01-20 21:40:20 | 随想たち
最近のささやかな楽しみは、仕事から帰ってきてからの家人と味わう甘酒だ。
親類からよい酒かすを頂いた。
冬ならではの飲み物の一つに甘酒があるから、早速作って飲んでみた。
麹で作るアルコールを含まない甘酒が主流のこの地域で、酒かすの甘酒を飲むのは久しぶりだ。
ほのかなアルコールの香りと、白くどろっととした口当たり、優しい甘さが、冷えた体に染み渡る。
猫舌な私は、しばらく目で眺めてから飲み始めるのに、そのころにはやけどしそうなほど熱い甘酒を家人は飲み干してしまう。
各々自分のペースで甘酒を飲むけれど、一緒に同じものを味わうことは、とてもほっとして落ち着くものだ。
それぞれが一日過ごす中で心に沈んだ不純物を、同じ時に同じことをすることで互いに取り除きあう。
甘酒を飲むことが、心を癒す儀礼の一つとなっている。
酒かすが来る前は、「ほっとレモン」であったし、「ミントティー」が儀礼のアイテムだった。
つまり、温かい飲み物は、心と体の治癒効果があるということか。
一人で温かい飲み物をゆっくり飲んでもいいけれど、できれば心が通じ合える大切な人と共に飲めれば効果絶大といえるだろう。
私が実感する、おすすめしたいメンタルケアのひとつである。