昨日は、中秋の名月だった。
日中の気温は34度と秋を微塵も感じさせないけれど、稲刈りを終わった田園風景が日に日に増してきて、景色が秋を先取りしている。
仕事を終えて向かった立体駐車場の五階から見えた西の空には、ほおずきの赤く熟れた実のような夕日がぽっかりと浮かんでた。
もはや退勤時のBGMとなっているセレクトしたスピッツの曲をかけて、家路へと車を進ませ始める。
街路樹や商業施設、集合住宅が立ち並ぶところを抜けた場所での進路前方には、橙色がかった大きな月が、灰色みを帯びたセルリアンブルーの空に貼り付いている。
そういえば、職場でお月見の話が交わされていたことを思い出し、この光景に合点がいった。
寂しく切ないくらい綺麗な色の組み合わせに、写真を撮りたい気持ちが溢れたものの、退勤時間とあって道が混み、タイミングがいいころまでに思い当たる写真スポットに着くことは叶わなそうだった。
渋滞や信号で止まる時、前方が東向きのときなどに、注意を払いながら、橙色と灰色みのあるセルリアンブルーのコンポジションを目に焼き付けた。
ここに深緑や枯れ草色が下方を固めてくれると、その構成は一気に安定感と完成度を上げてくる。
無垢な美しさに出会うと、心のそこから感動し、涙が溢れそうになる。
こんなに美しい、私たちが存在できる地球という環境に、ただひたすらに感謝したい。
そうしながら私は、満月には一日早い中秋の名月を見られた幸運を大切に受け取りながら、家族の居る家へと車を走らせていた。
日中の気温は34度と秋を微塵も感じさせないけれど、稲刈りを終わった田園風景が日に日に増してきて、景色が秋を先取りしている。
仕事を終えて向かった立体駐車場の五階から見えた西の空には、ほおずきの赤く熟れた実のような夕日がぽっかりと浮かんでた。
もはや退勤時のBGMとなっているセレクトしたスピッツの曲をかけて、家路へと車を進ませ始める。
街路樹や商業施設、集合住宅が立ち並ぶところを抜けた場所での進路前方には、橙色がかった大きな月が、灰色みを帯びたセルリアンブルーの空に貼り付いている。
そういえば、職場でお月見の話が交わされていたことを思い出し、この光景に合点がいった。
寂しく切ないくらい綺麗な色の組み合わせに、写真を撮りたい気持ちが溢れたものの、退勤時間とあって道が混み、タイミングがいいころまでに思い当たる写真スポットに着くことは叶わなそうだった。
渋滞や信号で止まる時、前方が東向きのときなどに、注意を払いながら、橙色と灰色みのあるセルリアンブルーのコンポジションを目に焼き付けた。
ここに深緑や枯れ草色が下方を固めてくれると、その構成は一気に安定感と完成度を上げてくる。
無垢な美しさに出会うと、心のそこから感動し、涙が溢れそうになる。
こんなに美しい、私たちが存在できる地球という環境に、ただひたすらに感謝したい。
そうしながら私は、満月には一日早い中秋の名月を見られた幸運を大切に受け取りながら、家族の居る家へと車を走らせていた。