

皆様、こんにちは。
寒くなり、空気も乾燥して参りました。
風邪などを引かないよう体調管理をしっかりとして、
治療に取り組んで参りましょう!
今回のラボ便りは、
「採卵された卵子はどのように過ごしているか」について、お話ししたいと思います。
採卵では、
大きく育った卵胞から、針を使い卵胞液ごと吸引し、卵子は体の外に取り出されます。
この卵子が入った卵胞液が培養室に届けられ、培養士が卵胞液の中から卵子を探し始めます。
体外に取り出された瞬間から、時間との勝負が始まります。
大気中に出ている時間を短くするために、
1分、1秒でも早く培養液に卵子を移し、インキュベーター(培養庫)へしまわなければなりません。
卵子がこの後を過ごすインキュベーター内は、
酸素・二酸化炭素・窒素・温度が母胎内と同等の環境に保たれています。
大気中の環境は、
母胎内に比べ、酸素濃度が高すぎるため、卵子にとっては居心地が悪いのです。
培養士が卵子を扱う時には、卵子は大気中に取り出されているため、
卵子に余計なストレスを与えぬよう常に心掛けています。
採卵後に、培養液に入れられた卵子は、
精子と出会うまでの数時間をインキュベーターの中で過ごします。
この培養時間に、卵子の成熟が進み、受精に適した状態になります。
そして、体外受精・顕微授精により受精します。
この後、受精卵は、
翌日の受精確認、受精後3日目(または2日目)の観察、5日目の観察の時以外は、
常にインキュベーターの中で過ごします。
凍結保存する時まで、極力、インキュベーターから出さず、
受精卵に余計なストレスを掛けないようにしています。
受精卵が持つ生命力を最大限に引き出すことを一番に考え、
患者様からお預かりした卵子・精子を取り扱っています。
そして、皆様の子宮に届けられる日まで、大切に保管させて頂きます。


「子宝メッセージ AIH編」「子宝メッセージ タイミング療法編」はアメブロに投稿されています。
そちらも是非ご覧になられて下さい。






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