1月の診療部便り
明けましておめでとうございます🎍
本年も、皆様により良い医療を提供できるよう、精進して参りたいと思います。
今月の診療部便りは『風疹』についてお話致します。
風疹は、発熱・発疹・リンパ節腫張を特徴としたウイルス性の疾患です。
風疹の最も恐ろしいことは、
妊娠中の女性が罹患することで、風疹ウイルス感染がお腹の赤ちゃんに及んでしまうことです。
そうすると、生まれてきた赤ちゃんは、先天性風疹症候群を発症してしまう可能性があります。
先天性風疹症候群は、難聴・心疾患・白内障・精神や身体の発達遅延などの障害を伴います。
風疹は2013年の大流行以降、減少傾向にありましたが、2018年から再び増加しています。
風疹の流行時期は3月頃~7月頃ですが、
それ以外の時期の感染も多数報告されており、先月も感染者が出ています。
また、2014年以降、先天性風疹症候群の報告は無くなっていたのですが、
昨年に4名が報告されました。
風疹はワクチンを接種することで予防することができます。
十分な免疫力がつくまでに約1ヶ月かかりますので、
本格的な流行シーズンに入る前に早めに予防接種することをお勧め致します。
ただし、女性がワクチンを接種した場合2ヶ月間は避妊が必要となります。
予防接種を優先するか、妊娠を優先するかで悩まれる場合や、
何かご不明な点などがございましたら、いつでもご相談下さいね。