
Q:子宮頸がんの原因が何かをご存知でしょうか?
子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルス感染が原因とされています。
HPVは、性経験のある女性の50%以上が生涯で一度は感染するとされる一般的なウィルスで、
子宮頸がん、肛門がん、膣がんや尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関っています。
HPVに感染しても自然にウィルスが消失することがあります。
しかし一部の人には感染が継続して子宮頸部の細胞が異形成といわれる前がん病変に変化していきます。
その状態がさらに継続すると、「前がん病変」から「がん」に進行してしまい、
手術などの治療が必要となります。
HPVのすべてが子宮頸がんの原因となるわけではありません。
200種類以上あるHPVの中で、少なくとも15種類のタイプが原因となることが分かっています。
そして、この原因ウィルスのワクチンを接種することで、予防が可能なのです。
(次回に続きます)
目黒区医師会 令和4年6月1日発行の「すこやか 第275号」より