とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

11月のラボ便り

2017年11月15日 | ラボ便り



11月のラボ便り


皆様、こんにちは。

寒くなり、空気も乾燥して参りました。
風邪などを引かないよう体調管理をしっかりとして、
治療に取り組んで参りましょう!

今回のラボ便りは、
「採卵された卵子はどのように過ごしているか」について、お話ししたいと思います。

採卵では、
大きく育った卵胞から、針を使い卵胞液ごと吸引し、卵子は体の外に取り出されます。
この卵子が入った卵胞液が培養室に届けられ、培養士が卵胞液の中から卵子を探し始めます。

体外に取り出された瞬間から、時間との勝負が始まります。
大気中に出ている時間を短くするために、
1分、1秒でも早く培養液に卵子を移し、インキュベーター(培養庫)へしまわなければなりません。

卵子がこの後を過ごすインキュベーター内は、
酸素・二酸化炭素・窒素・温度が母胎内と同等の環境に保たれています。

大気中の環境は、
母胎内に比べ、酸素濃度が高すぎるため、卵子にとっては居心地が悪いのです。

培養士が卵子を扱う時には、卵子は大気中に取り出されているため、
卵子に余計なストレスを与えぬよう常に心掛けています。

採卵後に、培養液に入れられた卵子は、
精子と出会うまでの数時間をインキュベーターの中で過ごします。
この培養時間に、卵子の成熟が進み、受精に適した状態になります。

そして、体外受精・顕微授精により受精します。

この後、受精卵は、
翌日の受精確認、受精後3日目(または2日目)の観察、5日目の観察の時以外は、
常にインキュベーターの中で過ごします。

凍結保存する時まで、極力、インキュベーターから出さず、
受精卵に余計なストレスを掛けないようにしています。

受精卵が持つ生命力を最大限に引き出すことを一番に考え、
患者様からお預かりした卵子・精子を取り扱っています。
そして、皆様の子宮に届けられる日まで、大切に保管させて頂きます。


とくおかLCラボスタッフより



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