とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

体外受精・顕微授精のお話 その4

2009年07月15日 | Weblog
昨日、東京も「梅雨明け」宣言がありました。
本日も朝から30℃近くあり、本日の最高気温は33℃が予想されているとの事・・・いよいよ暑い夏がやって参ります。
あのジリジリとした暑さ、、、楽しみです。
皆様、この2009年の夏も、どうか決して無駄にされないように、毎日を楽しく充実させてお過ごしになられて下さいませ。
落ち込みや考えすぎはマイナスです。

本日は、『胚凍結』についてのお話を書かせて頂きます。
当院は、”新鮮胚移植”よりも”凍結胚移植”の割合が多いです。

それはなぜか?

体外受精・顕微授精によって、体外に取り出した卵が無事に受精して受精卵=胚となりました。
”新鮮胚移植”で戻す場合、戻す時期は初期胚で戻すDay3か・胚盤胞で戻すDay5か・・・となります。
出来れば全ての胚を胚盤胞まで育てあげたいところですが、胚盤胞の到達率は40~60%でしかありません。
育たずに全滅という事態は避けなくてはなりません。
また、”新鮮胚移植”で戻す場合、母体側の子宮内膜が胚移植に適した環境になっていない(=子宮内膜が薄い)と無駄に終わってしまいます。
その辺をしっかりと見極めないといけません。
新鮮胚に「待った!!」はかけられません。
’良い胚を’ ’良いホルモン状態を保った状態で’ ’良い子宮内膜に’ ’良いタイミングで’ 移植してあげる事で、着床率が上がります。

そこで登場するのが、『胚凍結』です。
凍結なんかしたら、ダメになっちゃうのでは?とご心配される方が多いです。
ですが、凍結して生き残った胚は生命力の強い胚です。
胚盤胞までいけるか?凍結で生き残れるか?を見極めながら判断しております。

それでも心配な方がいらっしゃると思いますので、次回も『胚凍結』について書かせて頂きます。

追伸ー暑い毎日が続きますと、ついつい冷たい飲み物を多くとりがちです。
ですが、不妊治療に頑張っていらっしゃる皆様は、適量にとどめておかれて下さい。
内臓を冷やすと、どうしても子宮・卵巣への血流が滞ります。
暑い夏に冷たい飲み物を飲むのは最高!!ゆえに、冷たい飲み物を飲まずに我慢するのはとても辛いので、飲まない我慢ではなく”飲む適量”です。
意外に、身体の中の冷えというものは分かりづらいものです。
くれぐれも身体の中を冷やされないようにご注意なさって下さい。

ーby事務長ー

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