とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

体外受精・顕微授精に伴うQ&A 3

2011年01月08日 | ART

Q:ART=体外受精・顕微授精に進むかどうか?はどの辺で決めたら良いのでしょう?

A:体外受精・顕微授精に進まれるかどうか?の最終判断はご夫婦にあります。

  生殖医療専門ドクターまたは不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターのアドバイスを参考にされて、
  ARTに進まれるかどうかの最終決断をご夫婦が決定されて下さい。

  奥様の治療歴、そして奥様の実年齢と卵巣年齢、
  ご主人様の精液検査所見など、様々な情報をもってして、
  最終的にどの治療を選択したら、「子宝」という結果を手に出来るのか?
  そこで、ARTへ移行する事で結果を手にする事が出来ると判断されたのであれば、
  どうぞご決断されて下さい。

  ご自分達の人生の中で、児は必須であると思われるのであれば、
  妊娠可能な年齢のうちに臨まれて欲しいと思います。

 (数日前にも書かせて頂きましたが、排卵誘発や採卵により卵巣が活性化される意味合いもあります)

  そこまでしてまで児を望むつもりはないというのであれば、
  ご夫婦で仲良く生活していく方向を選ばれるのも素晴らしい選択でしょう。

  「ここまで医療が発達していない時代だったら、
   私達は、自分達の子供をこの腕に抱く事は出来なかった。
   体外受精・顕微授精という治療を受けて、本当に良かった。」と、
   喜ばれて、分娩施設へご卒業される方々を多くお見受け致します。

  参)妊娠されて、当院から分娩施設へ移られる事を「卒業」と呼んでおります。

  ですが、反対に、ARTに進まれて、自費オンリーの診療になってしまった途端に、
  「何でこんなに費用がかかるの?旅行も行けない。贅沢も出来ない。」と、
  困惑され落ち込まれるご夫婦もいらっしゃいます。

  大変厳しいお話をしますが、
  お子様が授かった場合、その子を育てあげるまでにはそれ相当のお金がかかります。
  決して贅沢をしなくとも、ご夫婦お二人だけの生活と比べると、
  子供が一人、二人、三人と増えれば増えるほど、子供にかかるお金はどんどん出ていきます。
  が、子育て中というものは、そんな事まで深く考えずに必死に過ぎてしまいます。
  「目的」がある中での質素倹約生活というものは、決して苦にはならないのでしょう。

  ご自分の人生をどのように形作るのか?それはご夫婦それぞれです。
  どうぞご夫婦でよくお考えになられて、進まれて欲しいと願っております。  


ーby統括コーディネーター 兼 不妊カウンセラー 兼 事務長ー
とくおかレディースクリニック


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体外受精・顕微授精に伴うQ&A 2

2011年01月07日 | ART

Q:体外受精・顕微授精はなぜお高いのでしょうか?

A:ART(体外受精・顕微授精)は健康保険の対象外です。
  全額自費となってしまいます。
  
  出産もそうですね、
  施設によって様々ですが、出産費用は約50万円~100万円以上かかります。

  ARTの場合、使用するキットや培養液等は、
  あくまでもARTでしか使用出来ないコストの高いものばかり使用する事となります。
  またそれらは、消毒して滅菌すれば使い回しがきくものではなく、
  個々の患者さん専用のディスポーザブル使用ばかりとなります。

  培養液は、卵子を守る、受精卵を守るものですから、
  安かろう・悪かろうでは、とんでもありません。
  日々、研究に研究を重ねて、より良い培養液が出ております。

  それ以外にも、
  受精卵が元気に生きていられる子宮と同じ環境のインキュベーター管理も加わります。

  全てに高い費用がかかる治療となります。

  ですので、
  ARTというものは、誰でも気楽に受けられる治療ではなく、
  高い費用がかかるものと思って頂いた方が良いと思います。
  
  ARTを受けられる方々向けに、国や県などの助成事業が開始されております。
  
  詳しくは、
  最寄りの保健福祉センターなどにお問い合わせ下さいますようお願い致します。


ーby統括コーディネーター 兼 不妊カウンセラー 兼 事務長ー
とくおかレディースクリニック

  
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2011年1月の看護部・検査部便り

2011年01月06日 | 看護部・検査部便り
2011年1月の看護部・検査部便り


皆様、明けましておめでとうございます。
お正月休みはごゆるりとできましたでしょうか?
慌ただしく過ごされたという方々もいらっしゃることでしょうね。

2011年も、私共看護スタッフは皆様のお力となれるよう、
全力を尽くして参りたいと思います。

お注射や採血などの処置、様々な検査説明、治療スケジュールのコーディネート等、
私共が皆様と関わらせて頂く場面は多岐にわたります。
皆様が満足いく治療を行えるよう、
痛みの少ない処置、分かりやすい説明、皆様のライフスタイルに応じたスケジュール組み…等、
心掛けて参ります。
また、最近では、
インターネットや書籍などでも不妊治療に関する様々な情報が出回っております。
ご自身で調べられ勉強されている方々もいらっしゃいます。
そのような方々からの高度な質問にもしっかりとお応えしていけるよう、
最新の情報・最新の知識もそなえるようにして参ります。

そして、何より大切なことは、
‘この方にとってより良い治療とは’という事を常に考えていくことです。
誰しも、「通院回数は少ない方がいい!注射はしたくない!コストを抑えたい!」
といったお気持ちはあるかと思いますが、
これらを満たすだけでは‘良い治療’とは言えません。
当院にいらっしゃる方は皆様、
一日も早く‘妊娠するための治療’を求めていらっしゃっているかと
思います。
そのお気持ちに応えられるよう、
院長先生の指示のもとお一人お一人に応じて必要な検査や治療をご提示していきます。
その際に、ともすると、不安や戸惑いを抱かれる方もいらっしゃるかと思います。
「注射は苦手だなぁ。ステップアップはまだしたくないなぁ」等…
そのようなお声を受け止めながら、なぜこの治療が最適であるのかを、
その方の状況を踏まえながら適切にアドバイスしていくことが私共の大切な役割であると感じております。

皆様が前向きに治療に取り組んでいけるよう、
そしてご自身のお力で良い結果を掴み取っていかれますよう、
精一杯サポートさせて頂きたいとおもっております。
皆様にとって幸多き一年でありますようお祈り申し上げます。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより
とくおかレディースクリニック
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体外受精・顕微授精に伴うQ&A 1

2011年01月05日 | ART

Q:体外受精は、たった1回だけで見事に成功するという
  簡単なものではないと聞きました。
  お金もかかるのに、それはなぜですか?

A:まず、治療の流れからお話させて頂きますね。

  普通に授かる方は、まず不妊治療専門施設には来られません。
  なかなか授からないという方が、まず足を運ばれます。

  卵巣・子宮の状態や卵巣年齢などを考慮し、
  タイミング療法からスタートされる方は、
  まずタイミング療法からトライして参ります。
  そこでご懐妊される方々は、そこで終了となります。

  タイミング療法でなかなか授からないという方々は、
  次に、人工授精へ進まれます。
  人工授精でご懐妊される方々は、そこで終了となります。

  (人工授精は、一般不妊治療の範疇であり、高度生殖医療ではありません)

  人工授精でもなかなか授からない方々が、
  体外受精・顕微授精へ進まれる事となります。

  ご夫婦の状況や奥様の実年齢やら卵巣年齢で、
  順番通りに進まずに、すぐにステップアップされる方々もいらっしゃいます。

  体外受精の成功率は、ほぼ30%といわれていますが、
  奥様の卵巣年齢によって、成功確率は大きく変わります。
  卵巣年齢が高くなればなる程確率は下がり、
  卵巣年齢が若ければ若いほど確率は上がります。

  体外受精・顕微授精は最後の砦なのだとお考えにならずに、
  妊娠可能な卵巣であるうちに、
  ステップアップをお考えになられ、
  「子宝」という結果を手にされる事をお勧め致します。  


  治療回数んどに関しては、ご夫婦でよく話し合われる事をお勧め致します。


ーby統括コーディネーター 兼 不妊カウンセラー 兼 事務長ー
とくおかレディースクリニック
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本日より診療開始

2011年01月04日 | 皆様へのメッセージ
本日、1月4日より、一般診療を開始致しました。

2011年の東京は、
元旦から気持ちの良い御天気が続きました。

そして、本日、
院長はじめ職員一同、
晴れ晴れとした表情で、気持ちの良い仕事始めをスタート致しました。

私は、毎年1月2日・3日の『箱根駅伝』を心から楽しみにしています。
『箱根駅伝』に出る選手達の清々しさと力有る限りの頑張りに感動してやみません。
毎回、感動の涙を流しつつ見入っております。
チームを繋ぐ”襷”・・・重くも大切な物です。
その”襷”を繋げる事が出来なかった選手の涙・・・こちらも泣けてきます。

卒業する4年生を除き、
彼らの2012年度『箱根駅伝』は、
2011年の1月3日から始まっている・・・
嬉し涙を流した選手も悔し涙を流した選手も、
既に来年度を目指して頑張り始めているという気概を感じました。
遊びたい盛りの若い年齢の男の子達が、
目標を一つに絞って、
やる気・頑張る気を持ち続け、限界に挑むという事は素晴らしい感動です。

本年も、2日・3日の『箱根駅伝』から、大きなパワーを頂きました。
大いに感動しました

次回から、
またQ&Aを始めたいと存じますので、宜しくお願い申し上げます。

ーby統括コーディネーター 兼 不妊カウンセラー 兼 事務長 
とくおかレディースクリニック
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新年明けましておめでとうございます

2011年01月01日 | 皆様へのメッセージ
本日から、いよいよ2011年がスタートします。

新年明けましておめでとうございます。

昨年の「とくおかレディースクリニック」は、
夏に移転がありました。
新規開業というものも、なかなか大変なものがありましたが、
クリニック移転というものも、なかなか大変なものでありました。
胚培養室という大掛かりな施設があるので、尚更なのだと思いました。

2011年も忙しく走りぬきたいと思っております。
昨年同様、全速力で頑張って参ります。

皆様にとりましても、
昨年よりも更に良い一年になりますように、心からお祈りしております。

明るく安らぎのある素晴らしい一年となりますよう~~~。
今年度も、決してマイナス志向にならないよう、
毎日をプラス志向プラス志向で過ごして参りましょう

本年も、
「とくおかレディースクリニック」を宜しくお願い申し上げます。

2011年 元旦


ーby統括コーディネーター 兼 不妊カウンセラー 兼 事務長ー
とくおかレディースクリニック
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