Q:ART=体外受精・顕微授精に進むかどうか?はどの辺で決めたら良いのでしょう?
A:体外受精・顕微授精に進まれるかどうか?の最終判断はご夫婦にあります。
生殖医療専門ドクターまたは不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターのアドバイスを参考にされて、
ARTに進まれるかどうかの最終決断をご夫婦が決定されて下さい。
奥様の治療歴、そして奥様の実年齢と卵巣年齢、
ご主人様の精液検査所見など、様々な情報をもってして、
最終的にどの治療を選択したら、「子宝」という結果を手に出来るのか?
そこで、ARTへ移行する事で結果を手にする事が出来ると判断されたのであれば、
どうぞご決断されて下さい。
ご自分達の人生の中で、児は必須であると思われるのであれば、
妊娠可能な年齢のうちに臨まれて欲しいと思います。
(数日前にも書かせて頂きましたが、排卵誘発や採卵により卵巣が活性化される意味合いもあります)
そこまでしてまで児を望むつもりはないというのであれば、
ご夫婦で仲良く生活していく方向を選ばれるのも素晴らしい選択でしょう。
「ここまで医療が発達していない時代だったら、
私達は、自分達の子供をこの腕に抱く事は出来なかった。
体外受精・顕微授精という治療を受けて、本当に良かった。」と、
喜ばれて、分娩施設へご卒業される方々を多くお見受け致します。
参)妊娠されて、当院から分娩施設へ移られる事を「卒業」と呼んでおります。
ですが、反対に、ARTに進まれて、自費オンリーの診療になってしまった途端に、
「何でこんなに費用がかかるの?旅行も行けない。贅沢も出来ない。」と、
困惑され落ち込まれるご夫婦もいらっしゃいます。
大変厳しいお話をしますが、
お子様が授かった場合、その子を育てあげるまでにはそれ相当のお金がかかります。
決して贅沢をしなくとも、ご夫婦お二人だけの生活と比べると、
子供が一人、二人、三人と増えれば増えるほど、子供にかかるお金はどんどん出ていきます。
が、子育て中というものは、そんな事まで深く考えずに必死に過ぎてしまいます。
「目的」がある中での質素倹約生活というものは、決して苦にはならないのでしょう。
ご自分の人生をどのように形作るのか?それはご夫婦それぞれです。
どうぞご夫婦でよくお考えになられて、進まれて欲しいと願っております。
ーby統括コーディネーター 兼 不妊カウンセラー 兼 事務長ー
とくおかレディースクリニック