つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

ホームページ 作品欄について

2011年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム

ホームページを作らせていただいてから一年半が経ちました。

奇数月に中日新聞さんのギャラリーガイドに小さな公告を載せて頂いていますが、当店の場所や扱う作品についてお問い合わせをいただくことが多くなりましたので、地図を載せたいと思ったことがきっかけでした。

 

今でもその内容については試行錯誤の繰り返しですが、先日初めて作品欄の作品についてのお問い合わせを頂きました。

美術品は実際に眼でご覧頂き、触れていただいてお求め戴くもの。

 

どこかでそう思っている私どもの作品欄は、商品としての情報が少なく「こういった作品を扱っています」という程度のご紹介に留めています。

けれど… その少ない情報のなかから、まるで作品を眼の前にされていらっしゃるかのように詳細を見逃さず作品を真摯にご覧くださる方がいらっしゃることに今回はじめて気がつきました。 とても嬉しく、ありがたく存じました。

 

作品欄については、価格や売約済みなど提示させて頂くことはしばらくないと思いますが、せめてその作品の美しさや状態がよくお伝えできるよう画像と資料をきちんと吟味していきたいと思います。

 

 

6月の作品欄では佐橋のコレクションでもある織田廣喜さんの1960年代の作品を主にご覧頂きます。 色彩がおわかりにくいかもしれませんが、この頃の作品にはなんともいえない哀愁があり魅力的です。

日本画は今月実際にギャラリーに飾らせていただいている入江波光と富田渓仙の小品をご覧頂きます。

ページ上とはいえ、ゆっくりご鑑賞いただければ幸いです

また何かご質問があればいつでもご連絡ください。

 

店内の書棚   

 

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麻生三郎展

2011年06月04日 | おススメの展覧会、美術館訪問

麻生三郎展 麻生三郎展

麻生三郎展に行きました。

名前と作家に対するイメージは持っていたつもりですが、今回作品を多数観ることができ「こんなに魅力的な作家だったんだなぁ~」と知りました。

麻生三郎の作品は年代とともにどんどん変化していきますが、私は「赤い空」のシリーズの直前の作品と直後の作品に興味を持ちました。

家族のかかわり、大人と子供のかかわり、男と女のかかわり。そして社会とのかかわり。 麻生はそのかかわりのなかに、自己と人間の存在を問おうとしていたように感じます。

「かかわり」 

現代の私たちにとっても何とも難しい命題です。

消えて無くなりそうな自分と確かにここに居る自分・・

ときどき泣きたくなるような作品に出会える展覧会でした。

※ 麻生三郎展 見つめる眼 見つめかえす眼

  6月12日(日)まで 愛知県美術館

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